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吉田直哉 映像とは何だろうか

ーテレビ番組開拓者の思索と実践
Naoya Yoshida : What Is Visual Image?
Ideas and Practice of a Television Program Pioneer

吉田直哉 映像とは何だろうか

会 期|
2017年11月27日(月)-12月22日(金)
休館日|
日曜日
時 間|
10:00-18:00(土曜日は17:00閉館)
入館料|
無料
会 場|
武蔵野美術大学美術館 展示室3
主 催|
武蔵野美術大学 美術館・図書館
共 催|
NHK
協 力|
武蔵野美術大学 映像学科研究室

NHKディレクターとして数々のテレビ番組を制作し、また本学では1990年の映像学科開設時に主任教授を務めた吉田直哉(1931-2008)が歩んだ足跡、映像表現へのまなざしを、吉田が制作したテレビ番組、著作、作品制作のもととなった原稿、構成表、写真などの周辺資料を展示し造形的な視点から紐解いていく。

Naoya Yoshida (1931-2008) created a host of television programs as a director at NHK. He also served as department head at the founding, in 1990, of our Department of Imaging Arts and Sciences. This exhibition explores his achievements and his view of visual image through examining, from the perspective of art and design, the television programs Yoshida created, his writings, and materials concerning his creative process, including the written treatments that were the basis for planning programs, organizational diagrams, and photographs.

展覧会概要

 このたび、武蔵野美術大学 美術館・図書館では、NHK共催、本学映像学科研究室協力 による展覧会「吉田直哉 映像とは何だろうか―テレビ番組開拓者の思索と実践」を 開催いたします。
 本展は、NHKディレクターとして数々のテレビ番組を制作し、また本学では1990年の映像学科開設時に主任教授を務め、<全方位的な映像教育>という学科理念を打ち出した吉田直哉[1931-2008]が歩んだ足跡、映像表現へのまなざしを紹介するもので、吉田が制作したテレビ番組、著作をはじめ、番組制作のもととなった台本、原稿、写真などの周辺資料を一堂に展示し、吉田が映像というメディアをどのように捉え、実践に繋げていったのかを造形的な視点から紐解いていきます。
 吉田直哉は、NHKがテレビ局の本放送を開始した1953年に入局して以来、映像表現への妥協のない姿勢を貫き、その後のテレビ番組形式の先がけとなる多くの作品を制作しました。映像とはいかなる性質をもったメディアであるか、その魅力を最大限に引き出す方法とは何なのか、映像化する情報を視聴者に公正に届けるにはどうする べきか、など吉田は常に映像への質の高い思索を展開し、新たなテレビ番組のかたちに具現化しました。映像と正面から対峙し実践を繰り返すなかで見出した独自の視点、姿勢は、膨大な数の映像が日常的に消費される現代においてより一層重要に感じることでしょう。
 本展では、吉田の映像表現を造形的に紐解くキーワードを取り上げ、その思想の本質に迫っていきます。

見どころ

出展作家

①吉田直哉が歩んだ足跡を代表的な制作番組、著作に綴られた言葉とともに一望する
 吉田直哉はテレビ番組制作者であるとともに、文章のすぐれた書き手でもあり、映像メディアについての論考をはじめ、番組制作での経験談、生い立ちを綴ったエッセイなど、多くの文章をさまざまな出版物に残しています。
 展示会場の外周ゾーンでは、吉田が制作した全番組のなかから特徴的な30番組を取り上げ、外周全体に液晶ディスプレイを配して、象徴的なシーンを映し出すとともに、各番組のために執筆された吉田の論考、番組制作のエピソードを紹介します。自身を含む映像制作者に投げかけた示唆に富む問いかけ、情景が立ち上がってくるかのような場面描写、思わず笑みがこぼれるエピソードとともに番組映像を鑑賞することで、吉田がテレビとともに歩んだ足跡をより実感をもって感じていただけることでしょう。
 また、癌研究の第一人者である病理学者の父・吉田富三をはじめとする、印象的な人々との関わり合いのなかで豊かな感性が育まれた幼少期から青年期までと、NHK退職後、本学に新設される映像学科(1990-)の初代主任教授として、映像の高等教育機関設立に尽力した晩年期についても、吉田の著作を中心に紹介します。

②吉田直哉作品の知られざる魅力を造形的な視点から解き明かす
 美術・デザインを専門とする本学ならではの造形的な視点から、吉田の制作番組、著作、自宅に遺された資料を横断的に調査・研究することで見えてきた知られざる吉田作品の芸術性を、吉田作品を見通すキーワード毎に紹介します。
 展示会場には島のように点在する展示ブースがキーワード毎に設置され、作品の魅力をグラフィカルに解説します。テレビ放送に先行する表現媒体に着想を得た手法、入局当初から一貫して持ち続けた視点など、各番組のテーマの奥に通底する吉田の知られざるまなざしに出会えることでしょう。

③吉田家に遺された番組、著作などに関連する資料を初公開
 吉田直哉は番組、著作などに関係する番組台本、生原稿、取材写真といった資料を自宅に多く遺しており、本展の開催にあたり、ご遺族の協力のもとで網羅的な調査を実施しました。そのなかには「海外取材番組 東南アジアを行く」(1960年放送)など、放送した映像が残っていない番組の台本、現地の写真などの貴重な資料も含まれています。
 本展では、番組に結実していく過程で吉田が展開した思索や、番組そのものだけでは捉えきれない作品の奥行きを、これらの資料を展示することによって紹介します。

出品作品
ギャラリー

吉田直哉制作番組台本

テレビ放送番組「日本の文様」</br>
(NHK, 1961年6月9日放送)番組制作風景</br>
※写真中央が吉田直哉(30歳のとき) 武蔵野美術大学特別講義での吉田直哉 2006年

展示予定番組[抜粋]
1955.10.29 婦人の時間「マイクロフォンのための詩集(1) 草野心平」(ラジオ番組)
1959.5.31 日本の素顔「第75集 ある玉砕部隊の名簿」
1965.1.3-12.26 大河ドラマ「太閤記」
1968.9.23-12.25 海外取材番組「明治百年」
1974.3.22-75.12.26 NHK放送開始50周年記念番組「未来への遺産」
1977.8.1 NHK特集「ポロロッカ・アマゾンの大逆流」
1980.1.21 NHK特集「エレクトロ絵本」
1980.12.8 NHK特集「散華の世代からの問い 元学徒兵吉田満の生と死」
1987.5.4-6.1 NHK特集「ミツコ 二つの世紀末」
1989.1.1-11.30 NHKスペシャル「太郎の国の物語」

関連企画

関連プログラム

35mmフィルム上映会『夜と霧』(アラン・レネ、1955年)

日 時|
2017年12月2日(土)15:30-16:30(15:00開場)
会 場|
武蔵野美術大学 7号館401教室
参加方法|
入場無料/先着順(予約不要、定員約200名)/直接会場へお越しください
出演者|
藪野健(画家、府中市美術館館長)
板屋緑(武蔵野美術大学 映像学科教授)



衝撃的な時間軸上の往復を実現し、モンタージュを最も効果的に使った作品として、吉田直哉も高く評価していた本作の35mmフィルム上映会を開催します。映画館さながらの画質で鑑賞できる貴重な機会です。

アラン・レネ『夜と霧』(1955年/フランス/カラー、モノクロ/32分)
第二次世界大戦中にナチスがアウシュビッツ強制収容所で行った大虐殺を告発したドキュメンタリー映画。カンヌ映画祭ジャン・ヴィゴ賞、フランス映画大賞受賞。

研究発表

吉田直哉の思索と実践 ムサビで映像を学ぶことのヒント
日 時|
2017年12月11日(月)16:30-18:00(16:00開場)
会 場|
武蔵野美術大学 美術館ホール
参加方法|
入場無料/先着順(予約不要、定員約150名)/直接会場へお越しください
登壇者|
篠原規行(武蔵野美術大学 映像学科教授) 黒澤誠人(武蔵野美術大学 美術館・図書館) 稲口俊太(本展研究スタッフ)
吉田直哉が制作した番組、制作ともに展開した思索を造形的な視点から解説していきます。映像学科開設当時の話、映像をとりまく今日的な状況にも触れながら、吉田が映像学科に遺したものを紐解きます。

復活!音響学特別講義

吉田の眼・直哉さんの耳
日 時|
2017年12月16日(土)16:30-18:00(16:00開場)
会 場|
武蔵野美術大学 美術館ホール
参加方法|
入場無料/先着順(予約不要、定員約150名)/直接会場へお越しください
登壇者|
織田晃之祐(音響デザイナー、元本学非常勤講師)
織田晃之祐氏は、1970年代以降の吉田直哉制作番組における、ほとんどの番組の音響デザインを担当し、制作現場での吉田の人物像と数々のエピソードを知るテレビ番組制作の第一人者です。
このたび復活する講義「音響学」は、音響は映像を映し出す光と不可分な要素であるという吉田の発想から、1992年に織田氏を講師としてスタートし、20年にわたる全学科の受講者数は2,000人以上にもなります。
今回の特別講座では、織田氏が吉田と番組制作をともにすることで体感した吉田の旺盛な情熱、人間味あふれる人柄など、その実像を音響デザイナーの視点から伝えていただきます。