フランス装の楽しみ。
例: 南京装風の装丁(右)
本展覧会のカタログは、「フランス装(仮綴じ)」という装丁方法を採用しています。
フランス装とは20世紀中頃まで主にフランスで一般的だった本の販売形態で、ページに傷をつけること無く解体する事が可能です。購入者は自分好みの表紙に装丁したり、別々の本を1冊にまとめて綴じ直したりと、“自分だけの1冊”を作る楽しみがあります。
みなさんも、自分好みの表紙を付けたり、今後開催予定の第Ⅱ期・第Ⅲ期展覧会カタログと合わせて再編集したり、白い紙を一緒に綴じて研究ノートにしてみるのはいかがでしょうか。
南京装風の装丁(pdfでダウンロード)
ここでは、製本のしかたの一例として、南京装(南京綴じ)翻案した装丁を説明致します。
南京装とは、表紙・裏表紙にボール紙を使い、背をクロスで包んだ装本を一般的に指しますが、ここではさらに簡単な方法として、背をくるまない方法を紹介します。
1. 表紙・裏表紙に厚紙(1mm)を木工ボンドで貼る。
2. 本より横幅が少し短いボール紙(2mm)にボンドを塗り、好みの紙や製本クロスで貼り包んだものを2枚用意する。
3. 用意した2枚を、小口に揃えて表紙・裏表紙にボンドで貼る。
監修: 藤沢彩里