Museum

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Exhibitions & Events

May 14, 2012(Mon)-August 18, 2012(Sat)

(特別開館日:6月10日,7月16日)

Musashino Art University and Design II
Design Archive from 50’s to 70’s

デザインアーカイブ 50s-70s

Museum Past

Date
May 14, 2012(Mon)-August 18, 2012(Sat)

(特別開館日:6月10日,7月16日)

Time
10:00-18:00(土曜、特別開館日:17:00閉館)
Closed

日曜日(ただし特別開館日をのぞく)

Admission

無料

Venue

武蔵野美術大学 美術館 展示室4、5、
椅子ギャラリー、図書館展示室

Organizer

武蔵野美術大学 美術館・図書館

Co-organizer

武蔵野美術大学 造形研究センター

Advisor

柏木 博(武蔵野美術大学 造形文化・美学美術史教授)
松葉一清(武蔵野美術大学 造形文化・美学美術史教授)
今井良朗(武蔵野美術大学 芸術文化学科教授)※共同監修
寺山祐策(武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科教授)※共同監修

Inquiries

Contact Form
Musashino Art University Museum&Library

武蔵野美術大学 美術館棟リニューアル開館記念「ムサビのデザイン」展(2011年)の第2弾です。本展では、日本においてグラフィック・デザインが隆盛した1950年代から70年代に焦点を当てます。そして同時代のデザイン界の動きにあわせ、学生の教育のために収集されてきた当館のデザインコレクションを紹介します。

本展では、まず初めに日本のグラフィック・デザインの歩みそのものといえる「日本宣伝美術会」(日宣美)の存在を紹介します。日宣美解散後当館に寄贈されたアーカイブ資料を中心に、当時のムサビの学生や教員の日宣美受賞作、その後に制作したポスターを展示します。

次に、60年代当時のデザイン界の若い力が結集し、グラフィック・デザイン史において象徴的な展覧会であった「ペルソナ」展(1965年)。この展覧会の終了後、当館に寄贈されたポスター他の資料を、今回40年ぶり*に公開します。

そして、同時代的な観点から日本のエディトリアル・デザインに大きな影響を与えた国内外の雑誌約80タイトルを展示するとともに、350脚以上に及ぶ当館の椅子コレクションから厳選した椅子50脚を紹介します。

これらの50年代から70年代のデザイン資料の並ぶ4つの展示室を線で結ぶことで、激動の時代に新たなデザインの原動力となったアートディレクター、デザイナーたちの造形活動に迫り、さらに当時のデザイン界を取り巻く社会背景やムサビのデザイン教育との関連を再発見する機会となるでしょう。

*「1965年のグラフィック・デザイン-ペルソナ展の作品から」展(1972年)で、寄贈されたポスター他の資料を公開。

Highlights

Works

1  1950-70年代日本のグラフィック・デザイン
   ―「日宣美とムサビ」、「ペルソナ」展から

〈日宣美とムサビ〉
本学の学生が在学中から積極的にポスターを出品するなど、日宣美とムサビは大きな関わりがありました。当時は多くのポスターがシルクスクリーンで制作され、この技法は本学の教育にも大きな影響を与えました。本展は、日宣美受賞作品や受賞後に作られたポスターを中心に紹介するとともに、日宣美解散後に当館に寄贈されたそれらのアーカイブ資料を初公開する展覧会となります。

〈ペルソナ展〉
1965年に銀座松屋で開催された「ペルソナ」展は、当時新進気鋭のグラフィックデザイナーの作品を集め、ポスターにおけるデザイナーの作家性の存在を世に強く打ち出した、戦後日本のグラフィック・デザイン史において記念碑的な展覧会です。この「ペルソナ」展で展示された約400点の作品は、その後大半が当館に寄贈されました。本展では、この作品の中から各デザイナーの代表的な作品を選りすぐり展示します。

【出品作家】
〈日宣美とムサビ〉
原弘、大橋正、岡井睦明、石川三友、粟津潔、井上洋介、勝井三雄、遠藤享、飯島啓司、及部克人、新正卓、田名網敬一、後藤一之、国東照幸、山藤章二、小谷育弘、辰巳四郎、平野甲賀、小島良平
〈ペルソナ〉
粟津潔、福田繁雄、細谷巌、片山利弘、勝井三雄、木村恒久、永井一正、田中一光、宇野亜喜良、和田誠、横尾忠則、ポール・デーヴィス、ルース・ドーフスマン、亀倉雄策、カール・ゲルストナー、ヤン・レニッツァ

2  近代椅子とデザイン教育

本学の教育研究資料として収集されてきた。当館の近代椅子コレクションの中から1950年代から70年代の名作椅子を、日本・アメリカ・北欧他の地域別に紹介します。あわせて当時の学生たちが、椅子コレクションを参考にして制作した三面図も展示します。本展示では、50年代から70年代のプロダクト・デザインの流れを振り返ると同時に、本学の教育の歴史をご覧頂く機会となるでしょう。

【主な出品作品(デザイナー)】
〈日  本〉
トリイスツール(渡辺力)、ダイニングチェア(長大作)、スポークチェア(豊口克平)他
〈アメリカ〉
ワイヤーメッシュチェア、プラスチックアームチェア(以上2点チャールズ&レイ・イームズ)他
〈北  欧〉
pp701(ハンス・ウェグナー)、グランプリチェア(アルネ・ヤコブセン)など全50脚を出品予定

3  50-70年代のデザイン雑誌とアートディレクター、グラフィックデザイナー

デザインの動向を伝え、作品発表の場となっていた1950年代から70年代の国内外の重要なデザイン雑誌、建築雑誌、サブカル誌、ファッション誌および企業PR誌を紹介します。これらの雑誌や企業PR誌は、エディトリアルデザインの嚆矢であり、当時これらを手に取ったデザイン関係者の創作活動にも大きな影響を与えました。優れたデザインが産み出された50年代から70年代の息づかいや様相が、これら雑誌に凝縮して投影されていることを改めて感じて頂けるはずです。

【主な出品雑誌】
〈洋雑誌〉
Portfolio, Graphis, Typografische Monasblatter, Abitare, Form, Dot zero,Visible Language, Design, Westvaco他
〈和雑誌、企業PR誌〉
地下演劇、デザイン批評、energy、approach、グラフィックデザイン、太陽、SD、銀花、アイデア、an an、都市住宅、タイポグラフィ、インテリア、ブレーン、遊、ビックリハウス、週刊アンポ、エピステーメ、Heaven など全80タイトルを出品予定

Installation View