November 26, 2012(Mon)-December 22, 2012(Sat)
12月2日(日)は特別開館
武蔵野美術大学教授退任記念
Junko Shiina Retrospective: DWELLING OF THE WHOLE EARTH
– Why do people live like this?
人はなぜこのように棲むのか
Museum Past
- Date
- November 26, 2012(Mon)-December 22, 2012(Sat)
12月2日(日)は特別開館
- Time
- 10:00-18:00(土曜日、特別開館日は17:00まで)
- Closed
日曜日
- Admission
無料
- Venue
武蔵野美術大学美術館 展示室3
- Organizer
武蔵野美術大学 美術館・図書館
- Supporter
武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科
このたび、武蔵野美術大学 美術館・図書館では、長年にわたり本学の教育、研究に携わってきた空間演出デザイン学科 椎名純子教授の退任記念展を開催いたします。
椎名純子氏は茨城県に生まれ、1969年に武蔵野美術短期大学デザイン専攻科を修了後、同学部の副手、助手を務め、1976年にフランス国立応用工芸美術学校(Ecole Nationale Supérieure des Arts Appliqués et des Métiers d’Art)に留学しました。研鑽を積むなかで訪れた世界各地の土着的な建築や建築家不在の住まいでの体験は、空間へのまなざしに大きな影響を与えることとなりました。帰国後は、アジア、ヨーロッパを中心とした住居群の実態調査
やヨーロッパ各地の「エコミュゼ(écomusée)」の調査研究、狭小空間の研究など、現在に至るまで精力的に行い、それらの成果をインテリアデザインや美術作品、研究論文など幅広い分野で発表し続けています。
本学では、1978年に武蔵野美術大学芸能デザイン学科(現:空間演出デザイン学科)の教員として着任以来、後進の育成に尽力してきました。異なる環境、文化における住まい、空間を実際に体験することを重要視し、学生に海外研修を行う機会を積極的に提供してきました。とりわけ、インドネシアのバリ島におけるワークショップおよびインドネシア国立芸術大学との交流プロジェクトは、自身が設計したヴィラを拠点として、長年にわたり実施されています。
本展では、椎名氏の半世紀にわたる研究の成果を総覧します。15万点にも及ぶ写真、図面、スケッチなど、世界各地の住まいを記録した資料の中から厳選し、自身の解説とともに紹介します。さらに、空間体験を大切にする椎名氏ならではの企画として、本展では洞窟住居の体感模型を新たに制作します。実際の空間を体感することで、異文化の住まいをより深く理解できることでしょう。