表紙画像は紀伊国屋書店BookWebのものを使用しています。
古賀祐馬
美術館・図書館
例えば、かぎ十字(スワスティカ)を目にした時、多くの人が条件反射的に負の印象を抱くことだろう。シンボルに対する強いイメージがあるからだ。しかしそのイメージは、果たして本来それが持つ意味に即しているだろうか。本書では770のシンボルをとり挙げ、その意味と由来を美しい図版と共に解説している。シンボルは多くの美術作品の中にも見られるが、その意味について詳しくなることでより深い作品考察が出来るかも知れない。
遠藤竜太
版画研究室
この本は1950年に出版されて以来、世界中でもっとも読まれている美術の入門書。美術作品とその作り手に対する著者の愛情を感じながら、多くの図版とわかりやすい文章でやさしく美術史を学ぶことができる名著である。
すでに古典と言われる本だが、これから新しい美術を創造する学生にこそ読んで欲しい。
今回推薦するポケット版は手にした感触も堅苦しく無く、息抜きの読書にも適していると思う。
著者
スーパースタジオ+森山エディターズスタジオ編
出版者
インテリア出版
出版年
1982年
北川陽史
空間演出デザイン学科研究室
助手
本書はイタリアのデザイン集団、スーパースタジオの特集したもの。当時「ジャパンインテリア」という雑誌を編集していた故森山和彦が、彼らと共同編集で出版した一冊。「シングル・デザイン」に代表される彼らの思想やそれらを視覚化したフォトモンタージュは、現在、私たちが暗黙裏に期待しているデザインの定義を鮮やかに裏切ってくれるに違いない。