制作者
ジョナス・メカス
制作年
1972年
久保田 桂子
美術館・図書館
イメージライブラリー
大戦中にナチスから逃れて故国リトアニアからアメリカへ亡命した詩人のジョナス・メカス。彼は言葉も通じない異国の街角で一台のボレックスカメラを手にすると、日々の生活の中で心動かされるものを日記のように撮り続けた。ブルックリンの街角、27年後に再訪した故郷の村セミニシュケイでの日々、戦時中強制収容所で一年間を過ごしたハンブルクと友人の住むウィーンの街。光溢れる故郷の映像の中に、メカスは記憶の中にだけ存在する場所を見つめている。
制作者
ジャン・コクトー
制作年
1949年
久保田 桂子
美術館・図書館
イメージライブラリー
ギリシャ神話のオルフェウスとエウリディーケの物語をモチーフにした本作は、コクトー自身が描いた線描画のタイトルから始まる。詩人のオルフェはカフェで“王女”と呼ばれる謎めいた女性と出会い、やがて生と死の狭間の世界へと足を踏み入れる。
彫像のように美しい男女、光と影の回廊、鏡の向こうにある死者の世界。詩人であり画家でもあったコクトーが手掛けた映画は、彼独自の美意識と想像力に基づいた美しいシーンに溢れている。