制作者
チャールズ・イームズ
制作年
1977年
宮島慎吾
基礎デザイン学科
日常の何気ないシーンから距離を離して行くことで宇宙に達し、又、近づくことで体内に入り原子核まで到達する。距離感について、サイズについて、宇宙について、地球について、そして人体及び物質について様々な視点をズーム手法によりシンプルに伝える存在、そしてCGの無い時代にこのような映像を制作した手法についても感銘を受ける。想像活動に携わる人にとっての発想や着眼や思考の位置を喚起してくれる作品である。
制作者
クシシュトフ・キェシロフスキ
制作年
1988年
久保田桂子
美術館・図書館
イメージライブラリー
「ふたりのベロニカ」などの美しい映画で知られるポーランドのクシシュトフ・キェシロフスキ監督が手掛けたTVドラマ。各話一時間の独立した十篇からなり、ワルシャワ郊外のアパートに暮らす人々の生活を旧約聖書の十戒になぞらえて描いている。自らの人生と向き合い、迷いながらも自分なりの決断を下して生きてゆく登場人物たちの力強い眼差しや、日常の光の移ろいを繊細に捉えた美しい映像が忘れがたい印象を残す。
制作者
ダグラス・ゴードン
フィリップ・パレーノ
制作年
2006年
田中友紀子
美術館・図書館
イメージライブラリー
17台のカメラや最先端技術を駆使し、2005年4月23日の試合におけるサッカー選手ジダンを鮮明に記録する。その一方で、時折挿入される試合のテレビ中継映像や、試合同日に起こった世界各地のニュース映像はどれも低解像度で不鮮明だ。我々はやがてそれらの映像が一様に光の点の集合体であり、全てが等質であることを発見する。この作品にジダンはいない。そこにあるのは光の点のパターン、そこから生み出される新たなイメージなのである。