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武蔵野美術大学 美術館・図書館所蔵 大辻清司アーカイブ フィルムコレクション, 2
人間と物質

発行年 2018
サイズ 縦29.7cm×横21.0cm
ページ数 104
価格 一般2,000円/学内1,000円

第10回日本国際美術展(東京ビエンナーレ‘70)「人間と物質」は、当時最先端の美術動向であるコンセプチュアル・アート、ミニマル・アート、アルテ・ポーヴェラ、もの派といった多種多様な作家及び作品を紹介した展覧会としてだけでなく、今日では美術館の役割や美術批評の在り方といった側面においても研究が進められています。本展公式カメラマンのひとりである大辻清司の撮影カットには、作品の実現を目指す作家の行為や作品と置かれた空間、さらに作品と対峙する観客との表情までもがフィルムに記録されており、本展の総コミッショナー中原佑介が掲げた展覧会テーマ「人間と物質の間」を見事に映し出した臨場ドキュメントとして評価できるものです。撮影フィルムを時系列に掲載することで大辻の眼差しの過程を追い、同時にひとりのカメラマンの眼を通して「人間と物質」展の再検証を試みます。

(大日方欣一「ソレがソコにある:東京ビエンナーレ’70を記録する大辻清司のまなざし」、村井威史編「第10回日本国際美術展(東京ビエンナーレ‘70)『人間と物質』について」を収録

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