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「ART-BOOK: 絵画性と複製性——MAU M&L貴重書コレクション × Lubokの試み」 ワークショップ「メゾチントによる銅版画制作 解剖図譜の作品世界を制作体験してみよう」

掲載日:2021年11月16日(火)

美術館 レポート

美術館では展覧会「ART-BOOK: 絵画性と複製性——MAU M&L貴重書コレクション × Lubokの試み」に関連し、ワークショップ「メゾチントによる銅版画制作 解剖図譜の作品世界を制作体験してみよう」を開催しました。
本イベントでは、銅版画技法の一種「メゾチント」を、短時間のダイジェスト版でご体験いただきました。

メゾチントは1624年にオランダのルートヴィッヒ・フォン・ジーゲンにより、その原理の元となる方法が考案されたとされており、優れた階調表現を得られるのが特徴です。複数の版による多色メゾチントで制作された銅版画が、「ART-BOOK: 絵画性と複製性」に貴重書として展示されている博物図譜でも使用されています。多色メゾチントの技術は18世紀初頭に発明されました。

今回のワークショップは、油絵学科版画専攻が使用している、版画工房で行われました。
講師は油絵学科版画専攻教授の高浜利也先生、油絵学科版画専攻講師の杢谷圭章先生のお二人です。

まず杢谷先生より、メゾチント技法、作業で使用するバニッシャースクレーパーと呼ばれる特殊な工具について説明がありました。


参加者は事前にご用意いただいた図案をトレーシングペーパーに鉛筆でトレースし、カーボン紙で銅板に転写した後、描写していきます。今回使用した銅版には、無数の「まくれ」を作る目立てと呼ばれる加工があらかじめ表面に施されています。

その後、絵に合わせてスクレーパー、バニッシャーを使用し彫っていきます。スクレーパーは「まくれ」を削り、バニッシャーは白くしたい所を磨きます。


ある程度彫ったところで、銅版画プレス機で試し刷りを行います。


銅板の彫った面にインクを塗り、彫った溝にインクが詰まるように人絹などでインクをのばしていきます。


銅板を銅版画プレス機の台に置き、上から紙、フェルトを乗せて抑え、プレス機のハンドルをまわします。


インクが紙に印刷されました。銅版画の場合、彫った所は白色に、彫らない所は黒色になります。
1回目の試し刷りでは彫りが足らない所が分からないので、全体的に黒くなる場合が多いようです。試し刷りをもとに、彫りが足りない所を彫り進めていきます。


2回目の刷りです。

今度は図像が綺麗に出ました!

「刷り上がった紙は、額に入れると良いですよ」と高浜先生。最後に銅板が参加者に渡され、ワークショップは終了となりました。銅板は、インクを塗れば再度プレス機で印刷することができるとのことです。
参加者からは、「1つの作品が作れて、達成感があった。作業に集中して3時間があっという間だった。」「実際に体験することで、メゾチントが身近に感じられるようになった。版画の展示に版も出品されていたら注目してみようと思った。」等のご感想をいただきました。
参加者の皆様、どうもありがとうございました!

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武蔵野美術大学 美術館・図書館
電話:042-342-6003
Eメール:m-l@musabi.ac.jp

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