展覧会「みんなの椅子 ムサビのデザインⅦ」監修の寺田尚樹氏(建築家・デザイナー/株式会社インターオフィス代表取締役社長)による椅子解説動画シリーズを、展覧会構成に沿ってまとめました。 「みんなの椅子 ムサビのデザインⅦ」テラダセンセイのISU is More(1)のページはこちら
6.イタリアンモダン
イタリアモダンデザインの父 ジオ・ポンティ 建築家・デザイナーとして、また編集者として類稀な業績を残し、イタリアのみならず20世紀のモダンデザインの規範を作ったといわれるジオ・ポンティ。彼が家具製作の工業化に込めた想いとは何だったのでしょうか。またジオ・ポンティがデザインしたスーパーレジェーラの”軽さ”の秘密とは何か、考察します。
ザノッタ
1960年代後半から革新的な家具を次々と発表したイタリア・ザノッタ社。同社を代表する椅子《ブロウ》と《サッコ》を題材に、ザノッタ社の革新性についてその時代背景とともに語ります。
カルテル社の挑戦
イタリアで生まれたプラスチックの家具たち。60年代にカルテル社を中心に生み出されたポップで楽しいプラスチックの家具はどのようにして生み出されてきたのでしょうか。その時代背景とともにテラダセンセイが愛情いっぱいに語ります。
7.ポストモダンと倉俣史朗
デザイナー 倉俣史朗 ― 硝子の椅子
日本のデザイン史に大きな足跡を残した倉俣史朗。その倉俣が1976年に発表した《硝子の椅子》は、どのようにして生まれたのでしょうか。クラマタデザイン事務所に在籍した五十嵐久枝氏を迎えてその開発秘話を紐解くとともに、テラダセンセイが《硝子の椅子》を”体感”します。
デザイナー 倉俣史朗 ― Miss Blanche
デザイン史に残る傑作として高く評価される《Miss Blanche》。当時クラマタデザイン事務所に在籍し制作に携わった五十嵐久枝氏を迎えて《Miss Blanche》制作秘話を伺うとともに、倉俣史朗が思い描いたものは何だったのかを考えます。
デザイナー 倉俣史朗 ― ヨセフ・ホフマンへのオマージュ Vol.2
3脚しか制作されなかった《ヨセフ・ホフマンへのオマージュVol.2》。ヨセフ・ホフマンの椅子に着想を得てデザインされたこの椅子はどのようにして生まれたのでしょうか。当時クラマタデザイン事務所に在籍した五十嵐久枝氏とその制作秘話を紐解きながら、”点灯”してみます。
デザイナー 倉俣史朗 ― How High the Moon
エキスパンドメタルで作られた椅子《How High the Moon》。倉俣史朗はこの椅子で無重力状態の表現を試みました。当時クラマタデザイン事務所に在籍した五十嵐久枝氏を迎えてその制作過程を伺うとともに、倉俣史朗が目指したものはなんだったのかを考えます。
デザイナー 倉俣史朗 ― 静岡ファニコンの椅子
倉俣史朗がデザインしたことで知られる寿司店「きよ友」。今日でも高く評価される同店のための椅子はどのような考えでデザインされたのでしょうか。当時クラマタデザイン事務所に在籍した五十嵐久枝氏を迎えてエピソードを伺います。
8.日本の椅子
柳宗理 ― 戦後デザインの象徴
戦後日本のモダンデザインを牽引したデザイナー柳宗理。彼の活動の原点には何があったのでしょうか?柳がデザインした《エレファントスツール》、《バタフライスツール》という2脚のスツールを題材に、その軌跡を振り返ります。
9.フォールディングとロッキング
3つのプロペラ
デンマーク王立芸術アカデミーの歴代教授3人によってデザインされた”プロペラスツール”。古代エジプト時代からあるX脚のスツールをそれぞれどのように解釈し、そしてリ・デザインしてきたのかを語ります。
折り畳み椅子の系譜 ― 川上元美(前編)
特別編前編では《BLITZ》 や《BRONX》といった折り畳み椅子の名作を生み出した川上元美氏をゲストに迎えて、川上氏の足跡を辿りながらイタリア時代やそれぞれの椅子の開発秘話を伺います。
折り畳み椅子の系譜 ― 川上元美(後編)
特別編後編では本展監修・五十嵐久枝氏を交えて、川上元美氏の子供時代やコンペの話、また求めれるデザインについてなど、多岐にわたる話題を展開します。
折り畳み椅子の系譜 ― ジャンカルロ・ピレッティ
折り畳み椅子の名作《プリア》。ジャンカルロ・ピレッティによるこの椅子が名作とされる所以とは何なのでしょうか。同じく折り畳み椅子の名作《BLITZ》や《BRONX》を生み出した川上元美氏をゲストに迎え、プリアを語り尽くします。
各椅子の作品情報詳細は、「みんなの椅子 ムサビのデザインⅦ」特設サイトでご確認いただけます。