June 13, 2009(Sat)-June 14, 2009(Sun)
One Day Chair Show Part 9 woven seat
編む woven seat
Museum Past
- Date
- June 13, 2009(Sat)-June 14, 2009(Sun)
- Time
- 10時00分-16時00分
- Admission
無料
- Venue
美術資料図書館彫刻陳列室
- Organizer
武蔵野美術大学美術資料図書館
背やアームや脚がない椅子はあっても、座がない椅子はありません。あらためて言うまでもなく、座は椅子を構成するなかで最も重要なパーツなのです。
座面という言葉からもわかるように、大半の椅子は人のからだを「面」で支える構造をとっています。そしてこの座面のつくり方には、大きくわけて二通りの方法があります。一つは一枚状の木材や金属やプラスチック等の素材でもって座面をつくる方法、もう一つは線状の素材を“編む”ことで座面をつくる方法です。
線状素材を組み合わせて面をつくる技術は世界各地に古くから伝えられており、多くの道具に採用されてきました。当然ながら編まれる素材とそれを編む技術そして用途は、それらがつくられた時代や地域と密接な関係があります。椅子に限定して考えると、これまでに籐、竹、紙紐、麻、綿、ビニール、スチールロッドなどを編んで座面がつくられてきました。一般的に一枚状の素材で構成される座面に比べ、編まれた座面は弾力性に富み、人体にフィットするので座り心地が良く、軽量化も実現されています。
今回のOne Day Chair Showでは36脚の「編まれた座面」をご紹介いたします。36脚を座り比べながら、それぞれの座面に蓄積された多くのデザイナーや職人による叡知や工夫を感じていただければ幸いです。