1972年10月3日(火)-10月21日(土)
近代の版画 -日本と西洋-展
美術館 終了
- 会期
- 1972年10月3日(火)-10月21日(土)
- 休館日
日曜日、祝日
- 入館料
無料
- 会場
武蔵野美術大学美術資料図書館 1階展示室
- 主催
武蔵野美術大学美術資料図書館
わが国は、江戸時代に多色刷の木版画が盛んとなり、それは18世紀後半の印象派絵画に多大の影響を与えた。そして日本は、浮世絵の国・版画の国として世界の注目を集めた。
その伝統は前回の「浮世絵版画複製展」でもその一端を紹介したところであるが明治以降にも継承され、初期には江戸の余風を残した木版画が制作された。そのー方において、木口木版や鋼版(すでに幕末に伝来)・石版などの新技法による版画も製作され、やがてそれらは近代の自我に目覚めた創作版画へと結実して行き、数々の名作を生んで今日に至った。こうした版画史の展開においてもやはり西洋の新しい動向から絶えず刺激を受てきた。本展示は、こうした事情をふまえ、館蔵品のうちから明治以降の日本の版画と、西洋近代の版画とを選びそれぞれを技法別に分類して展示したものである。