1973年10月17日(水)-11月17日(土)
近代の椅子展
美術館 終了
- 会期
- 1973年10月17日(水)-11月17日(土)
- 休館日
日曜日、祝日
- 入館料
無料
- 会場
武蔵野美術大学美術資料図書館 1階展示室
- 主催
武蔵野美術大学美術資料図書館
この展示は、当館の所蔵品によって構成されている。ここでいう近代の椅子とは、19世紀後半以降の、量産性をもち、デザイナーとメーカーが主体的に広く人々の生活の場に提供してきている椅子をいう。
人間と生活の道具との結びつきという視点から、欧米と日本における近代椅子が、どのような位相にあるかを考える機会を提供しようと企画された。生活実態と生活空間との相互関連が、時代と風土の違いの中で、生活の道具をどのように位置づけてきたか。それを近代の椅子を例にして見てもらおうというのである。もちろん、不十分なコレクションなので、その意図が十分に実現できたとは思っていないが、展示された年表と関連させながら見る立場で組み合ててもらおうとした。
展示の構成は、欧米の近代椅子の部と日本の近代椅子の部にわかれる。欧米の椅子は19世紀末から1960年代までとカヴァーしているが、まだリートフェルトやル・コルビジェやマッキントッシュのものなど欠けているものも多い。日本の近代椅子は、すべて第2次世界大戦後のものばかりであり、日本におけるデザインの歴史の浅さからいっても、まさにその選定を含めて今後の問題といえよう。