1973年11月26日(月)-12月8日(土)
田中忠雄教授作品展
美術館 終了
- 会期
- 1973年11月26日(月)-12月8日(土)
- 休館日
日曜日、祝日
- 入館料
無料
- 会場
武蔵野美術大学美術資料図書館 1階展示室
- 主催
武蔵野美術大学美術資料図書館
田中忠雄教授は、1958(昭和33)に武蔵野美術学校講師となられて以来、共通絵画主任教授、短期大学美術科主任教授として、1974(昭和49)3月に定年退職されるまで、学生の指導に当られた。
この展覧会は、田中教授の初期から今日に至る歩みを教授自身の選定による作品によって構成したもので、油彩画・版画・デッサン・スティンドグラス・タピストリーの5部からなり、多彩な芸業の全貌を示すものであった。なお最も初期の作品として、ミレ一作「乾草をくくる人」の油彩による模写をとくに加えられたのは、教育的配慮によるものであった。
展覧会のカタログのために執筆された「私の経歴」と題する詳細な年譜において、キリスト教に取材するその芸業がどのように生成発展したかが明らかにされた。その記述内容は田中芸術をより深く理解する上に1つの手掛りを与えるものとなった。
またカタログに掲出した「著作目録」は、単行書、雑誌・新聞に掲載した文章、座談・対談・口述など自ら執筆したものをはじめ、雑誌などに掲載された他筆者の著者紹介・作品紹介のリストを網羅したもので、作家研究に欠くことのできない基礎資料といえよう。