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美術館

展覧会・イベント

1974年9月30日(月)-10月12日(土)

インダストリアル・デザイン展

美術館 終了

会期
1974年9月30日(月)-10月12日(土)
休館日

日曜日、祝日

入館料

無料

会場

武蔵野美術大学美術資料図書館 1階展示室

主催

武蔵野美術大学美術資料図書館

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武蔵野美術大学 美術館・図書館
電話:042-342-6003
Eメール:m-l@musabi.ac.jp

インダストリアル・デザイン (Industrial Design)は、現代において、さまざまな様相を呈している。ちなみに、近代的工業生産機構の確立とともに、製品の機能主義的な造形美が追い求められ、使い勝手の良さとともに総合的なデザインを目指している。ところが一方では、それが皮相にとらえられ、デザインは美しく装うことだといった考え方が払拭しきれていない状況もある。さらに、工業生産の過程および製品廃棄にかかわって、公害とか省エネルギー化、省資源という新しい問題に直面させられてもいる。インダストリアル・デザインの真の在り方が十分つかみきれないままに、その依拠すべき基盤そのものが揺らいでいる。しかしながら、近代的生産の指標ともいうべき機能性・便利性・低廉性・美しさなどを、総合化するインダストリアル・デザインが、人間生活の快適性に果した役割は否定することができない。この混迷の中で今こそその在るべき方向の模索のために、あまりにもめまぐるしかった変貌の姿を、冷静に歴史的な脈絡においてふりかえってみる必要がある。

工業製品についての展示は、これまでややともすれば見本市的な範囲を出ていないけれども、日常卑近な日常用具としての工業製品をとりあげ、それぞれの製品の移り変りを跡づけることによって、またヨーロッパと日本との彼我の差異を比較することによって、インダストリアル・デザインを具体的に検証する機会となる展示を意図した。

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