2012年7月16日(月)-8月25日(土)
(特別開館日:7月16日)
回顧展
夢みる人 今 敏
美術館 終了
学生時代の課題作品から、イラスト、漫画、アニメーションの作品および資料を展示。今 敏の残した才能の足跡を辿る。
- 会期
- 2012年7月16日(月)-8月25日(土)
(特別開館日:7月16日)
- 時間
- 10:00-18:00(土曜、特別開館日:17:00閉館)
- 休館日
日曜日(ただし特別開館日をのぞく)
- 入館料
無料
- 会場
武蔵野美術大学 美術館 展示室1
- 主催
武蔵野美術大学 美術館・図書館
- 監修
陣内利博(本学 視覚伝達デザイン学科教授)
- 後援
日本アニメーション学会
特別協力:
KON’STONE,Inc.
このたび、武蔵野美術大学 美術館・図書館では「夢みる人 今 敏」展を開催いたします。本学視覚伝達デザイン学科の卒業生でもあり、2008年から亡くなるまでの2年半は本学映像学科のアニメーション分野の客員教授でもあった今 敏の回顧展です。
20世紀を駆け抜けた今 敏は、現代の日本文化の象徴とも言える漫画とアニメーションの貴重な作品を世界に送り出してきました。本展では、絵を描くことにこだわり、人々に見られる事を意識し続けた今 敏の足跡をたどります。
本展では、今 敏が自らの夢を叶えるために想像し創作した作品約70点を展示します。「飯の食える絵描き」を目指した学生時代のデッサンや油絵をはじめ、課題作品や卒業制作までの約30点。緻密な線で現実と幻想が入り混じる世界を一人奮闘した漫画家としての作品約10点、緻密な線が音と動きと鮮やかな色彩で命を与えられるアニメーション、多くの人々との共同作業によるアニメーション監督としての作品約30点。これら原画などの貴重な作品資料を展示するとともに、夢をカタチにしてきた今 敏の足跡を一望できる意義深い展示となります。
本展は、結晶化しカタチとなった今 敏の作品を管理するKON’STONE,Inc.の多大なるご協力を得て約70点の珠玉の作品がご覧頂けます。この機会に今 敏の夢の結晶を心ゆくまでご堪能ください。
見どころ
学生時代の課題 | デッサン、油絵、イラスト、装丁、写真
イラスト | プライベートイラスト、各種イラストワーク
漫画作品 | 「セラフィム 2億6661万3336の翼」「OPUS」「海帰線」「わいら」など
アニメーション作品 | 「PERFECT BLUE」「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」「パプリカ」「妄想代理人」「オハヨウ」など
出品作家紹介
今 敏(1963〜2010)は北海道出身、視覚伝達デザイン学科在学中の1984年、「虜−とりこ−」で第10回ちばてつや賞最優秀新人賞を受賞、翌年にはちばてつや賞佳作「カーヴ」で漫画家デビューを果たしました。大学卒業後1990年には「海帰線」で初連載。その後、「老人Z」(大友克洋原作・脚本)では美術設定として初参加し、アニメーションにも関わっていきます。押井守との共作連載漫画「セラフィム 2億6661万3336の翼」と「OPUS」(掲載雑誌が途中で廃刊)は1995年にどちらも未刊に終わりました。1997年アニメーション映画「PERFECT BLUE」で初監督、以降「千年女優」、「東京ゴッドファーザーズ」、「妄想代理人」、「パプリカ」(筒井康隆原作)、「オハヨウ」と発表しアニメーション監督として国内外で高い評価を受けました。
最新作「夢みる機械」では、原作・脚本・監督として指揮をとるも、病を患い享年46歳にして2010年8月永眠しました。今 敏という類まれなる才能がこの世から去ってしまったことに、全世界からその早すぎる死を悼む声が殺到しました。
出品作品
兎をモチーフにしたイラストは、兎年の今 敏にとって自画像的な意味合いがあった。年賀状の原画ともなっている。
<画像:Copyright © KON'STONE,Inc.>
展覧会場風景
<展覧会グッズ>
展覧会オリジナル・クリアーファイル【当館限定】
展覧会小冊子(表・裏)
<表紙イラスト:Copyright ©KON'STONE,Inc.>