2018年5月21日(月)-8月10日(金)
2018年8月18日(土)-8月19日(日)
ドローイング ―内なる水脈の解放―
美術館 終了
ドローイングは身体を伴う行為であり、そこには偶然性が生まれ、また紙に記録することによって視覚化も可能となる。目まぐるしく変化を続ける現代のデジタル社会においても、ドローイングは思考の整理に有効な手段であり、多くの可能性を秘めている。本展を通して、自ら手を動かしてイメージを探る大切さを感じていただきたい。
- 会期
- 2018年5月21日(月)-8月10日(金)、2018年8月18日(土)-8月19日(日)
- 時間
- 10:00-18:00(土曜日、特別開館日は17:00閉館)
- 休館日
日曜日、祝日
※6月10日(日)、7月16日(月・祝)、8月19日(日)は特別開館- 入館料
無料
- 会場
武蔵野美術大学美術館 展示室4
- 主催
武蔵野美術大学 美術館・図書館
- 監修
赤塚祐二(武蔵野美術大学 油絵学科教授/武蔵野美術大学 美術館・図書館長)
このたび、武蔵野美術大学 美術館・図書館では、展覧会「ドローイング―内なる水脈の解放―」を開催いたします。
当館では、2009年に開催した「ドローイング―思考する手のちから」展を皮切りに、学生の教育・研究に資するため、ドローイングの収集に力を入れてきました。本展では、近年収蔵した作品を中心に、画家、彫刻家、建築家という、異なるジャンルの作家たちによるドローイングを紹介します。
ドローイングは身体を伴う行為であり、そこには偶然性が生まれ、無意識のうちに思いも寄らないイメージを生み出すことがあります。このようにドローイングによって頭の中に潜在する何かを表出させることは、地層深くを流れている水脈を探り当てるイメージに似ています。人間の奥底に眠る無意識の一端を頭の外に解放させる、その引き金がドローイングであるといえるのです。また、ドローイングは紙に記録することによって視覚化が可能となるため、物事を客観的に考えることにも適しているといえます。
目まぐるしく変化を続ける現代のデジタル社会においては、パソコンをはじめとする電子機器の普及により、ペンを握らずに意思表示をすることが可能となり、手を動かして何かを書く(描く)という行為は、それ以前と比べて格段に減少しました。そのようなデジタル社会においても、ドローイングにより思考を整理し、無意識から引き出したアイディアをかたちにしていくことは重要であり、多くの可能性を秘めているといえます。それらは制作活動のみならず、これからを生きるためのヒントにつながる“有効な手段”であるといえるでしょう。
本展を通して、自ら手を動かしてイメージを探る大切さを感じていただけましたら幸いです。
見どころ
麻生三郎、加納光於、中西夏之、吉田克朗、保田春彦、若林奮、芦原義信 ほか