2017年10月16日(月)-11月11日(土)
武蔵野美術大学のデザイン教育アーカイブ
タイポグラフィ教育 2
タイポグラフィデザインの楽しさを探る/田中晋の教育の軌跡
美術館 終了
「武蔵野美術大学のデザイン教育アーカイブ」展の第3弾。印刷物にせよウェブにせよ、文字を使い誰かに何かを伝えようとするすべてのデザインは、タイポグラフィデザインの領域に係ってくる。本展では、田中晋によるタイポグラフィ教育の業績と、その成果である学生の課題作品を展覧する。
- 会期
- 2017年10月16日(月)-11月11日(土)
- 時間
- 10:00-18:00(土曜日、特別開館日は17:00閉館)
- 休館日
日曜日、祝日、10月30日(月)
※10月29日(日)は特別開館- 入館料
無料
- 会場
武蔵野美術大学美術館 展示室1
- 主催
武蔵野美術大学 美術館・図書館
- 協力
武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科研究室
このたび、武蔵野美術大学 美術館・図書館では、展覧会「タイポグラフィ教育II タイポグラフィデザインの楽しさを探る/田中晋の教育の軌跡」を開催いたします。本展は2012年に当館で2回にわたり開催された「武蔵野美術大学のデザイン教育アーカイブ」展の第3弾であり、本学のタイポグラフィ教育に関する展覧会としては5年ぶり2
回目の開催となります。
時代とともに美術・デザインの領域が拡大し、専門性がますます多様化する中で、専任教員と並んで多くの講師の熱意あふれる指導が本学の教育を大きく担っています。「武蔵野美術大学のデザイン教育アーカイブ」展は、そのようにして本学のデザイン教育の発展に尽力してきた講師の成果を展覧する目的で企画されています。
田中晋氏は1967年に桑沢デザイン研究所を卒業後、勝井三雄デザイン研究室を経て田中晋デザイン室を設立、書籍や雑誌などのエディトリアルデザインを中心に、ブルーノ国際グラフィックビエンナーレ・エディトリアル部門銅賞など海外での受賞をはじめ、国内では造本装幀コンクール展での入賞など数多くの実績を残してきました。その傍ら教育者としての活動も多く、1994年に本学視覚伝達デザイン学科の講師に就任、線・形・色などの要素を視覚的にコントロールするために必要な身体感覚を「絶対視覚感覚」と名付け、23年間の長きにわたり、文字、印刷、造本にわたる領域の教育を実践してきました。
本展ではタイトルにありますように、タイポグラフィデザインに楽しさを見出してほしいという田中氏の情熱に支えられ、どれもが力作と呼べるものに仕上がった学生の課題作品やスタディを中心に展覧いたします。
見どころ
1. まるで図書室のような空間
学生自ら文字を組み、編集から造本までを手がけた個性豊かな本が所狭しと並び、その様子はまるで美術館の中に現れた図書室のようです。
2. 手に取って読める本
本展のために集められた本は、お手に取って読むことができます。どんどん次のページをめくりたくなるような本が目白押しです。
3. スタディの展示
完成形である本に加えて、身体感覚を身につけるためのトレーニングである、スタディを展覧することで、学生それぞれがどのように発想し思考をめぐらせたのか、その過程を伺い知ることができます。
出品作家紹介
田中晋 略歴
1946年 | 東京生まれ |
---|---|
1965年 | 私立海城高校 卒業 |
1967年 | 桑沢デザイン研究所 卒業 |
1967年 | 勝井三雄デザイン研究室 入社 |
1979年 | 勝井デザイン研究室 退社 |
1979年 | 田中晋デザイン室 設立 |
1982年 | 桑沢デザイン研究所 非常勤講師開始(1982→2014) |
1994年 | 武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科 非常勤講師開始 |
2004年 | 名古屋学芸大学 メディア造形学部 デザイン学科 特別講師開始(2004→2007) |
2016年 | 武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科 非常勤講師退任 |