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2018年9月3日(月)-9月29日(土)

新島実と卒業生たち―そのデザイン思考と実践 1981-2018

美術館 終了

米イェール大学大学院でいち早くポール・ランド(Paul Rand, 1914-96)のデザイン理論を学んだ新島実は、帰国後グラフィックデザインを中心に、日本においてランドの視覚意味論を先駆的に実践してきた。また1999年に本学視覚伝達デザイン学科に着任して以降デザイン教育にも尽力し、第一線で活躍する人材を多岐にわたって輩出し続けている。本展では、ポスター、造本、CIなど代表的な新島作品を展示し、考察を重ねながら挑戦し続けてきたグラフィックデザインの足跡をたどる。また同時に多彩な新島ゼミ卒業生の作品を一堂に集め、新島イズムがどのように受け継がれ、あるいはそれを越えて展開しているのか、視覚伝達デザイン学科の一端を紹介する。

画像:本展ヴィジュアル(制作:矢後直規)

会期
2018年9月3日(月)-9月29日(土)
時間
10:00-18:00(土曜日、特別開館日は17:00閉館)
休館日

日曜日、祝日
※9月17日(月・祝)、24日(月・祝)は特別開館

入館料

無料

会場

武蔵野美術大学美術館 展示室2・3・4・5

主催

武蔵野美術大学 美術館・図書館

協力

武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科研究室

お問い合わせ

お問い合わせフォームからお送りいただくか、下記までお問い合わせください。

武蔵野美術大学 美術館・図書館
電話:042-342-6003
Eメール:m-l@musabi.ac.jp

 

見どころ

日本を代表するデザイナーの一人として、アメリカのイェール大学大学院でいち早くポール・ランド(Paul Rand, 1914-1996)のデザイン理論を学んだ新島実。1983年の帰国後、グラフィックデザインを中心に、日本においてランドの視覚意味論やタイポグラフィを先駆的に実践し、高い評価を得てきました。その一方で1999年に武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科に着任して以降デザイン教育にも尽力し、第一線で活躍する人材を多岐にわたって輩出し続けてきました。
 本展では、イェール大学大学院時代の貴重な課題作品をはじめとする初期作品から現在に至るポスター、造本、ロゴマークなどの代表的な作品を紹介し、新島がどのようにデザインの思考を深めながらそれを実践し続けてきたのか、今日に至る足跡をたどります。
 展示では新島作品を起点に時代を追いながら、さらに武蔵野美術大学着任以降活動の中心となるデザイン教育を紹介します。クリエーターとして多岐にわたって活躍する新島実ゼミ卒業生120名以上にのぼる作品を一堂に集め、新島イズムがどのように受け継がれ、あるいはそれを越えて展開しているのかを探っていきます。
※本展は新島実教授の退任記念展として開催します。

新島実のグラフィック作品によるデザイン思考と実践、さらに教育へと結びつき、多くの作品(=卒業生)を生み出した新島イズムとは何か。美術館全体がひとつの新島実1981-2018 年のクロノロジーとなり、そのデザイン活動における「制作」「研究」「教育」の軌跡をたどる展示となります。

■ 新島実作品 (展示室2)
 1981 年以降のイェール大学大学院在学中の課題や卒業後のグラフィック作品を起点に、現在に至るまでの作品を紹介します。ポスター、造本、ロゴマークなど代表的作品約100 点を展示し、視覚意味論やタイポグラフィなど、デザインに対する思考とその実践を紹介し、同時代において新たな地平を切り開いていった新島実によるグラフィックデザインの意義をあらためて考えていきます。

■ 新島実ゼミ卒業生たちによる作品(展示室3,4,5)
 視覚伝達デザイン学科新島実ゼミの卒業生約120名が参加する展示を行います。2000年度卒から2017年度卒まで多様な分野で活躍しているクリエーターの仕事を一堂に会して展示します。出展される作品は大学時代の集大成としての卒業制作、現在活躍している仕事、本展に合わせて作られた新作など多岐にわたります。参加者の中にある新島イズムの断片をつなぎ合わせることで、新島実の実像を紡ぎあげます。

〈多彩な出展者たち〉
本展に参加する新島実ゼミ卒業生は、グラフィックデザインに留まらず社会システムの構築、あるいは日常のライフスタイルへと幅広くアプローチし、その活躍は視覚伝達デザイン学科さらには美術大学という枠組みを越えて広範囲に及びます。グラフィックデザイナー、広告アートディレクター、エディトリアルデザイナー、イラストレーター、大手企業広報、絵本作家、漫画家、アーティスト、その他幅広いフィールドで活躍する新島実ゼミ卒業生は、ヴィジュアル・コミュニケーション(=視覚伝達デザイン)教育の可能性を示します。

■展覧会のクリエーション
 展覧会のヴィジュアル(複数のチラシ・ポスターデザイン)、展示デザインなどの制作は、各方面で活躍する新島実ゼミ卒業生が参加し、展覧会自体が一つのクリエーションとも呼べるものになります。

〈小杉幸一×矢後直規によるアートディレクション〉
約120名の出展者たちの多彩な作品を見せることで、現在に連なる新島実像を掘り起こしていく本展。本展企画を担当する小杉幸一、矢後直規による展覧会イメージでは、展覧会を一つの新島実クロノロジーとし、黒い線を「1年」と見立て、線の連続で新島実が築いてきたものを表現しています。

〈展覧会制作チーム〉
企画:小杉幸一(株式会社博報堂)、矢後直規(SIX INC.)
展示デザイン:山本剛久(凸版印刷株式会社) 、保田卓也(同左) 、飛鳥馬加央里(同左) 、宮本奈緒美(同左)、島田真帆(同左)
チラシ・ポスターデザイン:渡邉 翔、矢入幸一(株式会社サン・アド) 、飛鳥馬加央里、夏江まみ、小杉幸一、矢後直規
図録デザイン:谷田 幸

■新島実作品とゼミ卒業生を紹介する2冊の図録を発行
〈新島実による自撰作品図録〉
イェール大学大学院在学時にポール・ランドから称賛された課題作品から、今日に至るまでの新島実の30年以上に及ぶ制作活動を紹介する図録です。また本人書き下ろしのテキストも多数収録し、これまで語られなかった作品解説も含めて、新島実のデザイン理論の核心に触れます。
監修・編集:新島 実/図録デザイン:松谷 剛

〈新島実の教育を紐解くゼミ卒業生図録〉
120名にのぼる多彩な本展出展者を中心に掲載し、3名の論考とともに新島実の視覚伝達デザイン学科での教育を紹介します。多方面で活躍するゼミ卒業生の現在を紹介すると同時に、新島実のデザイン教育について紐解きます。
図録デザイン:谷田 幸

出展者氏名(予定)
明本成未、飛鳥馬加央里、荒井美波、安東英恵、五十嵐瑞恵、伊佐奈月、石川萌絵、泉田尚美、市川千恵、一森加奈子、伊藤佳央、伊藤裕平、伊鍋しのぶ、岩渕真理、岩見梨絵、上原由莉、魚谷 彩、遠藤瑞紀、大川寧々、大嶋奈都子、太田遥香、大髙奈津子、大月綾子、大庭結花、大橋花子、大橋麻耶、大原崇嘉、大曲都市、大三島弘女、岡川恒輝、沖田佳奈、小栗卓巳、小田 恵、小尾真理子、かざまりさ、片山翔平、角 裕美、神山紗織、亀田和菜花、萱島雄太、川嶋明日香、神田さおり、菊野くるみ、木元恵美、窪田実莉、蔵並裕理、藏本秀耶、桑原太矩、黄 黎、小坂夏未、小杉幸一、小林麻美、小林香織、小林彩香、小松利光、近藤 愛、崔 文佳、酒井由紀子、坂川朱音、佐々木 彩、佐藤 圭、島田真帆、正田智子、シライシユウコ、杉本陽次郎、鈴木健一、鈴木壮一、瀬上奈緒、関 亜弥子、徐 慧、平 結、高崎咲耶子、武田夏澄、田中(太田)久美子、谷田 幸、丹治直子、富澤晴加、永井 創、中藤寛子、なかの真実、中林若菜、夏江まみ、西村真由美、にったりえ、朴 志勲、橋詰 宗、平川響子、平野奈央、藤井啓史、藤田彩奈、細野由季恵、保田卓也、堀江美紗、boricco、本多育実、増田啓之、三橋光太郎、南 陽子、峰岸華成子、宮本奈緒美、村田 智、村田孝佑、森 拓馬、矢入幸一、八木 彩、矢後直規、矢野華子、山口 藍、山口さくら、山﨑淳也、和 祐里、山本剛久、山本万純、横瀬真実、脇 有香里、渡瀬実里、渡邉 翔、渡邉由紀、Ray Watanabe、和智 茜
(五十音順)

関連情報

関連カタログ

新島実と卒業生たち―そのデザイン思考と実践 1981-2018

  • 発行年 : 2018
  • サイズ : 縦26㎝×横19.8㎝
  • ページ数 : 223ページ
  • 価格 : 一般:2,000円/学内:1,000円

完売しました

新島実と卒業生たち―そのデザイン思考と実践 1981-2018:卒業生編

  • 発行年 : 2018
  • サイズ : 縦26cm×横19.6cm
  • ページ数 : 159ページ
  • 価格 : 一般:1,200円/学内600円

完売しました

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