2012年9月18日(火)-12月1日(土)
アートとファッション、雑誌「ヴィジョネア」の挑戦
美術館 終了
ニューヨーク発の実験雑誌「ヴィジョネア」。アートからファッションまで多彩なコラボレーションによる挑戦的なブックデザインを紹介。
- 会期
- 2012年9月18日(火)-12月1日(土)
- 時間
- 10:00-18:00(10/23〜26及び毎週土曜:17:00閉館)
- 休館日
日曜日、祝日、10月27日-11月4日(芸術祭期間)
- 入館料
無料
- 会場
武蔵野美術大学 図書館 展示室
雑誌「ヴィジョネア」は、1991年に当時まだ20代であった写真家で編集者のスティーブン・ガン、メイクアップ・アーティストのジェームズ・カリアドス、モデルのセシリア・ディーンの3人を中心にニューヨークで創刊されました。その創刊号は印刷所の余った紙を用い、ガンの姉妹が勤めるオフィスに忍び込んで印刷された、まさに「インディーズ雑誌」と呼ぶにふさわしいものでした。しかし、その後刊行された各号で、それまでのファッション雑誌の枠組みを次々と超越し、新しいあり方を提示し続けてきました。
たとえば、「White」というテーマで編集された第11号は、出版物でありながらインクを一切使用せずに発行されました。また「Touch」「Scent」「Taste」「Sound」というように、視覚以外の感覚を刺激するという、雑誌としてきわめて実験的なテーマ設定で刊行された号もあります。常にクリエイションの前衛に挑み続けるその姿勢は崩れることなく現在もなお継続されています。そしてこの挑戦的なスタイルが各界で話題となり、世界中から注目される雑誌として、その地位を獲得するに至りました。
また、制作拠点がニューヨークであるため、参加するクリエイターも国際色にあふれている点も本誌の特徴でしょう。これまで日本からはオノ・ヨーコ、草間彌生、荒木経惟、宮崎駿、川久保玲、渡辺淳弥、立野浩二、山本耀司、荒川眞一郎、篠山紀信、テイ・トウワ、坂本龍一といった錚々たるクリエイターが参加しています。当館は、アート、ファッションや雑誌デザインなど様々な分野における最先端の資料として、毎号数千部しか発行されないこの「ヴィジョネア」を研究資料として収集してきました。本展では、1990年代から現在までの20年以上にわたり、「ヴィジョネア」誌上で繰り広げられた、型破りな挑戦を紹介し、日々の創作・研究活動の刺激としていただけることを期待しています。
下記の日程で展示替えを行い、所蔵する「ヴィジョネア」全ての号を展示致します。
- 第1期:9/18(火)〜10/6(土)
- 第2期:10/9(火)〜10/26(金)
- 第3期:11/5(月)〜11/17(土)
- 第4期:11/19(月)〜12/1(土)
会期中、美術館・図書館の職員による解説などのイベントを予定しています。
詳細は館内のインフォメーションボードや本webサイト、公式ツイッターでご確認ください。
展覧会で作成した特設フラッシュサイトを学内限定で公開しています。https://mauml.musabi.ac.jp/local/museum/VISIONAIRE/index/