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2020年11月30日(月)-12月19日(土)

部屋と庭 隔たりの形式

美術館 終了

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武蔵野美術大学の教育を支える若手・中堅層の教員7名による小企画を開催する。「部屋と庭」をめぐり想起される事象を起点に、石川卓磨、後藤映則、小林耕平、杉浦藍、鈴木基真、冨井大裕、森田浩彰による多様な作品を紹介する。

会期
2020年11月30日(月)-12月19日(土)
時間
10:00-18:00(土曜日は17:00閉館)
休館日

日曜日

入館料

無料

会場

武蔵野美術大学 美術館 展示室1

主催

武蔵野美術大学 美術館・図書館

企画協⼒
松浦寿夫(武蔵野美術⼤学 美学美術史研究室 教授)

※新型コロナウイルス感染症の今後の拡大状況に応じて会期が変更となる場合があります。

お問い合わせ

お問い合わせフォームからお送りいただくか、下記までお問い合わせください。

武蔵野美術大学 美術館・図書館
電話:042-342-6003
Eメール:m-l@musabi.ac.jp

私たちが生活する「部屋」には、家具や日用品といった見なれた事物が遍在すると同時に、目に見えない時間や記憶が折り重なり、私的な気配が漂います。そして内的な部屋と接する「庭」は、外的空間へと接続する中間域であり、外と内への視線が交じりあう曖昧な領域として、世界と私たちを不確かに隔ちます。部屋は内的な小宇宙を包みこむ容れ物のように、庭はその先にある外界との距離を確かめる隙間のように、私たちの世界をかたどる形式として、存在しているといえるでしょう。

本展では「部屋と庭」をめぐり想起される様々な事象―日用品と記憶、時間と痕跡など―を起点として、現代作家7名の多様な表現が集います。彼らの作品によって織りなされた「隔たりの形式」は、見過ごしがちな日常の風景のなかで、大きく揺らぎ、かたちを変えていく世界の姿を再認識するひとつの試みとなりえるかもしれません。

見どころ

出品作品

出品作家紹介
石川卓磨(本学造形学部芸術文化学科/造形構想学部クリエイティブイノベーション学科非常勤講師)
1979年千葉県生まれ。2004年本学大学院造形研究科修士課程美術専攻油絵コース修了。
高速連写によって捉えられた作品は、未分化な領域を意識的に示唆する。
主な展覧会歴:2019年「小説の中の私」TALION GALLERY(東京)、2016年「真空を含む」国際芸術センター青森

後藤映則(本学造形学部視覚伝達デザイン学科専任講師)
1984 年岐阜県生まれ。2006 年本学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。
古くから存在する手法やメディアを捉え直し、3D プリンターなどの現代のテクノロジーと掛け合わせることによって、時間や動きの可視化を試みる。
主な展覧会歴:2019年「オープン・スペース 2019 別の見方で」ICC(東京)、2018年「Prix Ars Electronica Exhibition 2018」OK Center(リンツ・ オーストリア)

小林耕平(本学造形学部油絵学科准教授)
1974年東京都生まれ。1999年愛知県立芸術大学美術学部美術科油画専攻卒業。
パフォーマンスや対話の様子を記録した映像作品やインスタレーションを制作。ものや事象を鑑賞することで、どのような経験をつくり出すことができるのか」をテーマに、鑑賞者の認識の転換を喚起する。
主な展覧会歴:2017年「小林耕平×高橋耕平『切断してみる。─二人の耕平』」豊田市美術館(愛知)、2014年「パランプセスト 重ね書きされた記憶/記憶の重ね書きvol.4 小林耕平」gallery αM(東京)

杉浦藍(本学造形学部油絵学科/造形学部彫刻学科非常勤講師)
1982年愛知県生まれ。2007年本学大学院造形研究科修士課程美術専攻彫刻コース修了。彫刻やインスタレーション、写真を用いた作品を通して、日常にある表裏を持つ物質や空間、日常から非日常へ横断するものの在り方を考察する。
主な展覧会歴:2019年「Some Ways to Know Spring has Sprung」Si:said gallery(クライペダ・リトアニア)、2017年「通り過ぎて、ふと止まる」HAGISO(東京)

鈴木基真(本学造形学部視覚伝達デザイン学科非常勤講師)
1981年静岡県生まれ。2004 年本学造形学部彫刻学科卒業。
映画やゲーム、インターネット上の画像を基にした建物や街をモチーフに、独自のスケール感を持った木彫や高い台座によって風景を生み出す。
主な展覧会歴:2018年「未完の庭、満ちる動き」国際芸術センター青森、2017年「VOCA 展2017 現代美術の展望─新しい平面の作家たち」上野の森美術館(東京)

冨井大裕(本学造形学部彫刻学科准教授)
1973年新潟県生まれ。1999年本学大学院造形研究科修士課程美術専攻彫刻コース修了。
スーパーボールや鉛筆、紙袋などの既製品に最小限の手を加え、それらを固定された意味から解放することにより、彫刻のあらたな可能性を模索する。
主な展覧会歴:2018年「コンポジション ̶モノが持つルール-」ATELIER MUJI(東京)、2011年「MOT アニュアル 2011 Nearest Faraway|世界の深さのはかり方」東京都現代美術館

森田浩彰(本学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科非常勤講師)
1973年福井県生まれ。1998 年Bゼミスクール、2002年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院ファインアート修士課程修了。
映像やインスタレーションを用いて、生活の中で当たり前に存在しているが特に意識されない物事を見つめ、それらの中に折り重なるコンテクストや関係性を可視化する。
主な展覧会歴:2017年「Triple Point of Matter」Fondation Fiminco(パリ・フランス)、2016年「Something to Something else」青山|目黒(東京)

展覧会場風景

撮影:石川卓磨

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