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展覧会・イベント

2024年6月26日(水)

17:00-18:30

みんなの椅子NEXT トークイベント vol.1

圏椅とスカンジナビアの椅子

美術館 開催中

2022年夏に開催した「みんなの椅子 ムサビのデザインⅤⅡ」は、当館椅子コレクションに座りながら近代椅子デザイン史を辿る展覧会でした。開催中より多くの方から反響をいただいたことを受けその続編と呼ぶべき企画を、会場と展示スタイルを変えて開催いたします。「みんなの椅子 NEXT」と名付けたこのシリーズでは、後世の椅子に大きな影響を与えた一脚を取り上げ、展覧会監修であったお二人による講演会形式で、その秀逸さと影響関係を掘り下げていきます。

会期
2024年6月26日(水)

17:00-18:30

会場

MAARKETトーキョー(東京都港区北青山2-7-15)

参加方法

入場無料/要事前予約
予約サイト

定員

約30名

講師

寺田尚樹(建築家・デザイナー/株式会社インターオフィス代表取締役社長)
五十嵐久枝(デザイナー/武蔵野美術大学 造形学部空間演出デザイン学科教授)

主催

武蔵野美術大学 美術館・図書館

共催

株式会社インターオフィス

お問い合わせ

お問い合わせフォームからお送りいただくか、下記までお問い合わせください。

武蔵野美術大学 美術館・図書館
電話:042-342-6003
Eメール:m-l@musabi.ac.jp

ハンス J. ウェグナーによるスカンジナビアデザインを代表する椅子とその発想の原点となった中国、明代の椅子「圏椅」とを対比することによって、そのデザインの共通点とウェグナーの思考の過程を探ります。
「圏椅」は中国の高級官僚をはじめとした階級層のために用いられた椅子で、特徴的な背もたれと肘掛けが一体となったひとつながりの造形は、腕を広げて肘掛けに乗せる威厳を示す目的もあったとも思われます。そして時代が下り、ウェグナーはこの造形を曲木で表現し、生産性も高く、構造的・造形的合理性をもったモダンでありながらも職人の温もりを感じさせるプロダクトに昇華させました。そのプロセスを体感できる「チャイニーズチェア」「ザ・チェア」そして「Y チェア(ウィッシュボーンチェア)」についても合わせて語ります。

[講師プロフィール]
寺田尚樹

1967年大阪生まれ。
1989年明治大学工学部建築学科を卒業。その後イギリスに渡り、1994年英国建築家協会建築学校(AAスクール)ディプロマコースを修了。
帰国後の2003年にはテラダデザイン一級建築士事務所を設立し、インターオフィスとイトーキの協同ブランド、i+(アイプラス)の家具デザインやタカタレムノスからアイスクリームスプーン「15.0%」、時計CARVED(カーヴド)を発表している。また、紙のプロダクトブランド「テラダモケイ」も立ち上げ、建築や家具、プロダクトデザイン、サインデザインなど幅広い分野で数多くのデザインを手掛けている。 株式会社インターオフィス代表取締役、グッドデザイン賞 審査委員、iF Design Award 審査委員、DFA Award 審査委員。

五十嵐久枝

1986−91年クラマタデザイン事務所勤務。
1993年イガラシデザインスタジオ設立。商業施設から保育園等の空間デザインと家具・プロダクト・遊具等の立体デザインを主とし、「衣・食・住・働・育」の分野に関わる進行形デザインを展開している。
主な近作。武蔵野美術大学ゼロスペース、PEACH JOHNオフィス、E-Presclool、秋田木工MAGEKKO、PANECO CLOCK。
グッドデザイン賞審査委員。キッズデザイン賞審査委員。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科 教授。

[関連イベント]
5月23日[木]から7月16日[火]まで、MAARKET トーキョーでこのトークイベントに関連するスカンジナビアデザインの展示を開催しております。
* 圏椅の展示はトークイベントの日のみとなります。

[次回以降のトークイベント]
本トークイベントは全4回を予定しています。次回以降は下記の日程を予定しております。
第2回 8月21日[水]シンテシス45とオフィスの椅子
第3回 10月9日[水]バスキュラントと1920年代の椅子
第4回 12月18日[水]チューリップとノルの椅子

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