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展覧会・イベント

2024年10月16日(水)

18:00-19:00

みんなの椅子NEXT トークイベント vol.3

バスキュラントと1920年代の椅子

美術館 これから開催

2022年夏に開催した「みんなの椅子 ムサビのデザインⅤⅡ」は、当館椅子コレクションに座りながら近代椅子デザイン史を辿る展覧会でした。開催中より多くの方から反響をいただいたことを受けその続編と呼ぶべき企画を、会場と展示スタイルを変えて開催いたします。「みんなの椅子 NEXT」と名付けたこのシリーズでは、後世の椅子に大きな影響を与えた一脚を取り上げ、展覧会監修であったお二人による講演会形式で、その秀逸さと影響関係を掘り下げていきます。

会期
2024年10月16日(水)

18:00-19:00

会場

MAARKETトーキョー(東京都港区北青山2-7-15)

参加方法

入場無料/要事前予約
予約サイト

定員

約30名

講師

寺田尚樹(建築家・デザイナー/株式会社インターオフィス代表取締役社長)
五十嵐久枝(デザイナー/武蔵野美術大学 造形学部空間演出デザイン学科教授)

主催

武蔵野美術大学 美術館・図書館

共催

株式会社インターオフィス

お問い合わせ

お問い合わせフォームからお送りいただくか、下記までお問い合わせください。

武蔵野美術大学 美術館・図書館
電話:042-342-6003
Eメール:m-l@musabi.ac.jp

バスキュラントチェア(LC-1)は、ル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレ、シャルロット・ペリアンによって生み出された一連のLCシリーズのひとつ。ドイツ工作連盟主導による実験住宅プロジェクト「ヴァイセンホーフ・ジードルング」に招待された際に、ル・コルビュジエは自作の住宅のインテリアにトーネット社の既製家具を配したのに対し、ミース・ファン・デル・ローエなどバウハウスの建築家たちはオリジナルの意欲的なスチールパイプによるキャンティレバー構造の椅子を出品しました。それに触発されたのか、ル・コルビュジエはその後、約1年でLCシリーズを完成させます。バウハウスの椅子をあえて意識してか、LCシリーズはキャンティレバー構造を採用しませんでしたが、モダンで新たな構造・機構を試しています。同時代のドイツ、フランス、そしてデンマークのスチールとレザーによる椅子を合わせ、この時代の雰囲気を感じていただきます。

[講師プロフィール]

寺田尚樹

1967年大阪生まれ。
1989年明治大学工学部建築学科を卒業。その後イギリスに渡り、1994年英国建築家協会建築学校(AAスクール)ディプロマコースを修了。
帰国後の2003年にはテラダデザイン一級建築士事務所を設立し、インターオフィスとイトーキの協同ブランド、i+(アイプラス)の家具デザインやタカタレムノスからアイスクリームスプーン「15.0%」、時計CARVED(カーヴド)を発表している。また、紙のプロダクトブランド「テラダモケイ」も立ち上げ、建築や家具、プロダクトデザイン、サインデザインなど幅広い分野で数多くのデザインを手掛けている。 株式会社インターオフィス代表取締役、グッドデザイン賞 審査委員、iF Design Award 審査委員、DFA Award 審査委員。
五十嵐久枝

1986−91年クラマタデザイン事務所勤務。
1993年イガラシデザインスタジオ設立。商業施設から保育園等の空間デザインと家具・プロダクト・遊具等の立体デザインを主とし、「衣・食・住・働・育」の分野に関わる進行形デザインを展開している。
主な近作。武蔵野美術大学ゼロスペース、PEACH JOHNオフィス、E-Preschool、秋田木工MAGEKKO、PANECO CLOCK。
グッドデザイン賞審査委員。キッズデザイン賞審査委員。武蔵野美術大学空間演出デザイン学科 教授。

 


[関連イベント]
9月26日[木]から11月26日[火]まで、MAARKET トーキョーでこのトークイベントに関連するバウハウス時代のデザインの展示を開催しております。
* 「バスキュラントチェア」の展示はトークイベントの日のみとなります。

[次回以降のトークイベント]
本トークイベントは全4回を予定しています。次回以降は下記の日程を予定しております。
第4回 12月18日[水]チューリップとノルの椅子


[過去のトークイベントアーカイブ]
vol.1 圏椅とスカンジナビアの椅子

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