杉浦康平デザインアーカイブ特設サイト「デザイン・コスモス」を公開しました [7/21更新:メッセージ動画追加]
掲載日:2021年7月21日(水)
美術館 図書館
この度、武蔵野美術大学 美術館・図書館は杉浦康平デザインアーカイブ特設サイト「デザイン・コスモス」を公開しました。 「デザイン・コスモス」は、杉浦氏がスタッフと共に半世紀以上にわたって手掛けた数千点に及ぶデザイン作品を三次元的に再現したヴィジュアル作品集です。宇宙空間に浮遊する杉浦デザイン作品の世界を、誰でも自由に、探索し、動かし、選択し、驚き、遊び、学び、楽しむことができます。オープンにあたり第一弾として杉浦氏自ら厳選したブックデザイン作品186点を公開しています。今後も雑誌デザインやポスター作品などを随時追加していく計画です。
サイトの詳細は以下をご覧ください。
〈サイト表示の例〉
赤塚祐二館長あいさつ
長澤忠徳学長よりメッセージ
「杉浦康平デザインアーカイブ」概要
ブックデザイン作品やポスター作品、思考や制作の過程を辿るデザインプロセス資料、杉浦氏のデザイン哲学やアジア図像学研究の源泉たる旧蔵書までの、杉浦グラフィズムを網羅する「杉浦康平デザインアーカイブ」は、グラフィックデザイン史上における傑出した作品としての評価のみならず、戦後日本の印刷文化の発展を実証する貴重な原資料でもあります。2009年に杉浦氏のデザイン事務所である杉浦康平プラスアイズより武蔵野美術大学 美術館・図書館へ寄贈され、以来、美術デザイン教育に寄与してきました。2011年に開催したブックデザイン作品を回顧する展覧会「杉浦康平・脈動する本:デザインの手法と哲学」(大学美術館)では杉浦氏自ら監修と展示構成を手がけ、杉浦グラフィズムの世界を顕現した「作品」として結実しました。 武蔵野美術大学 美術館・図書館では杉浦氏による監修のもとで継続して作品資料の整理及び調査研究を進めています。
書籍(5,000点)、雑誌(2,000点)、レコードジャケット(250点)、ポスター(900点)、その他グラフィック作品
草稿、試作、版下、校正紙など、思考や制作の過程を辿るプロセス資料
杉浦康平氏旧蔵「アジア図像学研究書コレクション」(3,500点)
杉浦康平氏旧蔵「現代音楽レコードコレクション」(1,500点)
杉浦康平(すぎうら・こうへい)
1932年9月8日東京生まれ。日本のグラフィックデザイナー、アジアの図像学研究者、神戸芸術工科大学名誉教授、同大学アジアンデザイン研究所(RIAD)顧問。意識領域のイメージ化で多元的なデザイン宇宙を切り開き、レコードジャケット、ポスター、ブックデザイン、雑誌デザイン、展覧会カタログデザイン、ダイアグラム、切手デザインなどの第一線で先端的かつ独創的な活躍を展開。1997年に毎日芸術賞受賞、紫綬褒章受章。2019年に旭日小綬章受章。