著者
高階秀爾
出版者
青土社
出版年
1967年、1993年(最新版)
田中正之
造形文化・美学美術史研究室
美術は感性のみで理解されるものではありません。知性と感性をともに働かせながら理解されるべきものです。
では美や美術を、どう知的捉えていけばいいのか。この本を読めばすぐに理解できます。これまで、どんな思索家たちがどのように美術を知的に捉えてきたのか、それがこれ以上はないほどに明快に語られています。
著者
ロバート・ローゼンブラム
出版者
岩崎美術社
出版年
1988年
池田良二
油絵学科研究室
本書は1975年に初版が刊行された。この年に、私は銅版画による制作をはじめた。
私の生地は北方の辺境である。そんなこともあり本書の「海辺の僧侶」カスパー・ダヴィト・フリードリヒ、「第10番」マーク・ロスコ、ヨーゼフ・ボイスの仕事に以前より関心を抱いていた。ボイスの芸術の焔である、自然への畏怖の念、「生きることのための芸術(アート・フォー・ライフス・セイク)」に出会える一冊と思う。
著者
田中修二 編
出版者
国書刊行会
出版年
2010年
原一史
共通絵画研究室
現在の「彫刻」という概念もまた、明治に近代化を標榜し、脱亜入欧をめざした日本の新政府の意向によって作りあげられたものである。
「洋画」と「日本画」が存在するように「西洋彫刻」と「日本彫刻」というカテゴライズがあるとすれば、まさにこの点に初めて照準を定めた極めて稀な書籍といえるだろう。この研究領域での白眉、田中修二を筆頭に若い執筆陣の今後にエールを送りたい。