加藤徹志
美術館・図書館
40歳頃から絵筆をとり始めたという小説家・武者小路実篤による画文集。
自らを画家ではないとしながらも、「馬鈴薯はマチスより美しい」と言い切るほどに自然の生命を感じることを喜び、その喜びを味わいたくて描く、という画には自信を持っていたようだ。
添えられる書は彼の人生論であり、詩のように短い言葉ながら心にグッとくる格言的なものから、「大きな鯛を釣った話を聞くとちょっと羨ましい」という御茶目なものまで67点の作品が掲載されている。
「もっと働きたい 八十八歳 実篤」飽くなき向上心。
太田英輝
美術館・図書館
hakuhodo+designとstudio-Lによる「震災+designプロジェクト」の【地震後の避難所で起こりうる様々な問題を解決するデザインを提案してください】という課題に全国から選抜された学生たちが取り組み、展示発表されたアイデアをまとめたもの。
「震災」をひとつのきっかけとして、デザインの力で社会の様々な課題を解決しようとする試みのひとつとして、社会的デザインの可能性と重要性を提示している。
著者
ヨックム・ノードストリューム
出版者
偕成社
出版年
2007年
鈴木伸子
美術館・図書館
ドローイング、コラージュの技法を用いた絵画、イラストレーション、オブジェなどを制作しているスウェーデンのアーティスト、ヨックム・ノードストリュームが手掛けた絵本シリーズの第1作目。
元船乗りのセーラーと同居犬ペッカの日常を、タトゥー、ギャンブル、ケンカなど、子供向けの絵本では見かけない要素も織り交ぜつつ、軽快に描く。
大竹伸朗『ジャリおじさん』がグッときた方、ぜひ。