著者
臼田捷治監修
出版者
DNPグラフィックデザイン・アーカイブ
出版年
2004年
表紙画像は紀伊国屋書店BookWebのものを使用しています。
村井威史
美術館･図書館
グラフィックデザイナー杉浦康平による雑誌デザインをまとめた作品集。
「エピステーメー」、「遊」、「銀花」をはじめ、手がけた雑誌は40タイトル、2,000冊以上！ 紙の束が杉浦の手にかかると、生命をみなぎらせ語り始めるようだ。
高精細印刷により図版の細かい文字まで読取ることができるのがうれしい。デザインの知識がなくても眺めているだけでそのリズミカルな美しさに圧倒される。
著者
中村とうよう
出版者
岩波書店
出版年
1999年
船岡靖
美術館･図書館
本書は20世紀に誕生した多種多様な世界中のポピュラー音楽について、従来のようにアメリカ、イギリスを中心とした音楽的価値観から論考したものではない。著者がそれらを相対化し、非西欧世界、非先進国の音楽の魅力に重点を置いて独特の切り口と語り口で考察した自身の代表的著作物である。コンパクトな新書サイズだが、刺激に満ちた音楽愛好家必読の一冊。
著者
日本デザイン小史編集同人編
出版者
ダヴィッド社
出版年
1970年
江島快仁
美術館・図書館
本学造形学部商業デザイン専攻の教授であった原弘の装丁が美しい。本書はデザインとは何かを主題としたものではなく、戦前から戦後にかけて、我が国のデザインを牽引してきた先達たちによる苦悩と実践の記録集である。
序文に「デザインの歴史は貴重な財産であり、歴史無しにはデザイン論は成立しない」とあるように、全58人の証言はいずれも現代の貴重な財産であり、それらを辿ることによって、今日における日本デザイン界の基盤がどのように形成されてきたのかを読み取ることができる。
