美術館では、展覧会「リトグラフ 石のまわりで」関連ワークショップとして、「リトグラフワークショップ—アルミ板を使ったリトグラフ制作体験—」を開催しました。
当日は、展覧会場にてリトグラフ作品を鑑賞し、その表現の多様さに触れたのち、各自の制作に取り掛かりました。今回はA4またはA5サイズ程度のアルミ板を使い、ダーマトグラフやクレヨンなどの描画材で思い思いの絵を描き、アラビアゴムで製版した後に、各自がバレンを使って作品を刷りあげました。
水と油が反発する性質を利用したリトグラフは、木版や銅版などの版種に比べて制作方法のイメージがわきにくい版種ですが、クレヨンなど油性の描画材を使って、描くように版を作るため、実は小さいお子さんから大人まで幅広い層が楽しめる版画です。
参加者からは「難しかったが楽しかった」「思い通りにならないところが面白かった」というコメントが寄せられ、複雑な制作工程を実際に体験することで、リトグラフへの理解を深める機会となりました。