2021年10月4日(月)-10月31日(日)
川口起美雄——I’ll be your mirror
美術館 終了
完全予約制 ※学内(学生・教職員)は予約不要
会期変更:2021年9月6日(月)〜10月2日(土) → 2021年10月4日(月)〜10月31日(日)
ポスター・チラシに記載している会期から変更になりましたので、ご注意ください。
「故郷を喪失したものたち」と共に辿りつくことのない故郷への旅を続ける川口起美雄。その旅の記録者として1970年代の終わりから描き続けている作品群の前に立つとき、見るものはあたかも鏡をみるように自らの旅を想い、時間を重ねることになるだろう。
- 会期
- 2021年10月4日(月)-10月31日(日)
- 時間
- 10:00-18:00 (土・日曜日は①10:00-13:00、②14:00-17:00)
- 休館日
水曜日
- 入館料
無料
- 会場
武蔵野美術大学 美術館展示室3・4
- 主催
武蔵野美術大学 美術館・図書館
- 協力
彩鳳堂画廊、武蔵野美術大学 油絵学科油絵研究室
※新型コロナウイルス感染症の今後の拡大状況に応じて会期等が変更になる場合があります。
「故郷を喪失したものたち」と共に辿りつくことのない故郷への旅を続ける画家・川口起美雄。その旅の記録者として1970年代の終わりから描き続けている一連の作品の中から、本展では、1990年代から現在に至るまでの作品をご紹介します。
ウィーン派の巨匠ウォルフガング・フッター(Wolfgang Hutter, 1928−2014)の下で技法研究の研鑽を積んだ川口の作品の数々は、インプリミトゥーラと呼ばれる一層目の絵具層の粗描きから出発し、テンペラと油彩の併用による混合技法によって描かれています。重厚な画面の中に、卓越した技法で描かれる日常にあるリアルな断片で構成された塔や窓辺の風景、鳥や犀などの動物によって、メタファーに満ちた不可思議な非日常の世界として広がり、誰も見たことのない絵画世界を切り拓き続けています。
長年にわたり一貫してヨーロッパの古典技法を追究し、独自の哲学的思想から「絵でしか語ることのできない独特の物語=読まれる絵画」と称される川口起美雄の世界。作品の前に立つとき、見るものはあたかも鏡をみているかのように自らの旅を想い、時間を重ねることになるでしょう。
見どころ
出品作家紹介
川口起美雄(かわぐち きみお):
画家・武蔵野美術大学 造形学部油絵学科油絵専攻教授
1951年 長崎市生まれ。1975-77年 オーストリア国立ウィーン応用美術大学に在籍。ウィーン派の巨匠ウォルフガング・フッター教授の下でブリューゲルを中心に北方ルネサンスの混合技法を習得。1985-86年 文化庁在外研修員としてイタリアに渡る。フィレンツェ市文化財修復監督機関(ウフィツィ美術館修復室)に於いてフラ・アンジェリコを中心にイタリア・ルネサンスの混合技法を学ぶ。1986年 第30回「安井賞展」佳作賞受賞。
2013年 武蔵野美術大学油絵学科油絵研究室に着任、多くの学生の指導にあたる。
出品作品
所蔵・写真提供はすべて彩鳳堂画廊
展覧会場風景
撮影:佐治康生