重要なお知らせ

2021年06月02日

【美術館】一般開館の再開(予約制)および開館日時の変更について

2021年6月5日より、開館日時を変更し、十分な感染防止対策を講じたうえで、一般(学外)の方への開館を【土・日曜のみ、完全予約制】にて再開します。詳細はこちらのページをご確認ください。

2021年05月11日

緊急事態宣言延長にともなう対応について

緊急事態宣言の延長にともない、当館では以下の運用を継続します。
◾️図書館・イメージライブラリー
期間中、市ヶ谷キャンパス図書館は10:00-18:00の短縮開館とします。DNPプラザ1階入口のスタッフに図書館利用の旨を告げ、学生証/職員証を提示のうえ入室してください。鷹の台キャンパス図書館・イメージライブラリーは同期間中も開館時間の変更はありません。
◾️民俗資料室
新型コロナウイルス感染症の感染防止策として、学内(学生・教職員)に限定し、一般の方におかれましては入館をお断りさせていただきます。また開室日時を火・木曜日12:00-16:30に短縮します。

Museum &
Library

ニュース&トピックス

「美大生におすすめの本20選」Vol.8:長谷川敦士教授

掲載日:2021年6月1日(火)

図書館

ムサビの先生方がお勧めする”美大生なら読んでおいてほしい本”、
第8回目は、クリエイティブイノベーション学科研究室の長谷川敦士先生です。

長谷川敦士教授(クリエイティブイノベーション学科)

長谷川敦士教授(クリエイティブイノベーション学科)

 本には情報が詰まっていて、そこからなにかを学ぶものととらえがちです。でも、面白いことに、実は本を読んでもそこからなにを読み取るのか、なにを見いだすのかは、読み手のそれまでの経験、関心事、なにを期待しているか、などによって変わってきます。
 その意味で、本は自分を映し出す鏡であるともいえます。一回読んでみてピンとこなくても、しばらくしてから読んでみるとしっくりくることはよくあります。また、昔読んだ本を改めて読むとき、全然違う発見があることもあります。僕自身、気に入っている本は、これまで何度も何度も何度も読み返しています。
 読む本のジャンルにこだわることはありません。というかむしろ異分野の本からインスピレーションを得ることは多いです。人文学の本からデザインの解決策を見いだしたこともあります。自然科学の本から新しい演習課題を思いついたこともあります。創造性の本質とは「異縁連想」、つまり異なった思考の交差にあります。タイトルでも表紙でも、あるいはこういった紹介で目についた、という偶然でも、気になった本があったらまずは読んでみましょう。全部読まなくてもかまいません。
みなさんにとって、生涯つきあえるような本と出会えることを祈っています。

〈長谷川先生のおすすめ本〉

ローレンス・レッシグ著、浩生訳, 翔泳社, 2007

法学者ローレンス・レッシグによって描かれた、これからの時代、法律、社会規範、市場原理、に加えて、ソフトウェアやなどが作り出す「アーキテクチャ」が重要な役割を持つ、というビジョンを提言したエポックメーキングな書籍です。2001年の初版をバージョンアップしたものです。クリエイティブ・コモンズなどのムーブメントのきっかけとなった書籍です。

ドミニク・チェン著, フィルムアート社, 2012

前述のCODEをきっかけに生まれた、著作権の新しい形態、クリエイティブ・コモンズとはなんなのかを理解するのに最適な本です。著作権自体、実は人間にとって自明な物ではなく、出版(活版印刷)とともに生まれたものであることと友に、我々の創造性とはなんなのかを改めて考えさせてくれます。

R. H. フランク著, 大坪庸介〔ほか〕共訳, サイエンス社, 1995

いま、「行動経済学」という人の行動特性に基づいたデザインが注目されています。行動経済学は、などの人間の非合理的な心理を活用したデザイン(How)といえますが、この本はそれ以前に、どうして人間には感情が存在しているか(Why)を問うている議論を行っています(出版も1995年と、行動経済学分野でカーネマン博士がノーベル賞をとった2002年に先立っています)。進化の歴史のなか、どういう経緯で感情という思考過程を獲得してきたかについてぜひ考えてみてください。

テリー・ウィノグラード編著, 瀧口範子訳, ピアソン・エデュケーション, 2002

この本もちょっと古くて、日本でインターネットが普及する以前の1999年に出版されたものですが、ユーザー体験デザイン(UXデザイン)としていま知られているデザイン手法の原典ともいえるもので、いまだに色あせません。さまざまな手法を学ぶ前に、まずこの本を読んでみると、自身でUXデザインとはなにかを考えることができるようになるでしょう。

エツィオ・マンズィーニ著, 安西洋之、八重樫文訳, ビー・エヌ・エヌ新社, 2020

いま、デザインはDesign for People:人々のためのデザイン、Design with People:人々とのデザイン、の時代を経て、Design by People:人々がデザインする、の時代=デザインの民主化の時代、に入っています。サービスデザイン、ソーシャルイノベーションの第一人者である著者が、どのようにこのデザインの民主化を進めていくかをエッセイ形式で記述しています。

リチャード・ワーマン著, 松岡正剛監訳, NTT出版, 1993

情報建築家(インフォメーションアーキテクト)の概念を提唱したリチャード・ソウル・ワーマン氏による、「理解とはなにか」「どうすれば理解を促すことができるのか」について書かれた本です。コミュニケーションデザインを考える原典として強くおすすめします。

伊藤亜紗著, 医学書院, 2018

井庭崇編著, 鈴木寛〔ほか〕著, 慶應義塾大学出版会, 2019

ジェイ・ボールドウィン著, 梶川泰司訳, 美術出版社, 2001

マーク・ピーターセン著, 岩波書店, 1988

ドナルド・キーン著, 金関寿夫訳, 中央公論社, 1990

Sandor Ellix Katz著, 水原文訳, オライリー・ジャパン, 2016

ピーター・G.ロウ著, 奥山健二訳, 鹿島出版会, 1990

橋本治著, 新潮社, 1995〜2003

ジュリアン・ベル著, 長谷川宏訳, 中央公論新社, 2019

ビアトリス・コロミーナ、マーク・ウィグリー著, 牧尾晴喜訳, ビー・エヌ・エヌ新社, 2017

G.ベイトソン著, 佐藤良明訳, 思索社, 1990

鈴木健著, 勁草書房, 2013

長沼伸一郎著, 講談社, 2020

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