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「美大生におすすめの本20選」Vol.11:山本靖久教授

掲載日:2021年9月21日(火)

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ムサビの先生方がお勧めする”美大生なら読んでおいてほしい本”、
第11回目は、共通絵画研究室の山本靖久先生です。

山本靖久教授(共通絵画)

山本靖久教授(共通絵画)


表現することと同じくらい、多くの優れた表現に触れることが大切であると思う。
私が油絵学科の学生時代には、まだインターネットが普及しておらず、興味のある画家の作品を見るために、海外の美術書が多く置かれていた今は無き池袋西武にあったアールビバンに何日も通い、棚の画集を片っ端から何時間も立ち読みをした。気に入った画集は、バイト代を貯めて買い求めた。まだメジャーでなかったエリックサティーなどの音楽もその店で聴いた。
表現するために、自己の感性の引き出しから体験した様々な事柄がその要素となる。引き出しが空っぽでは優れた表現はできない。「本」は、自らページをめくることから作品の表現や言葉などが引き出しの中に眩しく収納されていく。故にこれからもその存在がなくなることは決してないと思っている。

【山本先生の書棚】

山本靖久教授の書棚

画集、今までに観に行った展覧会図録、作品を描くために必要な資料的な本、小説など様々。
山本先生の本

作品を離れてみる椅子の横には、本棚から取り出された画集や雑誌などが積まれていく。制作中に、いつも新鮮な眼で作品を見られるように、作品の質や方向性を確認するために、様々な作品や言葉に触れるようにしている。

〈山本先生のおすすめ本〉

有元利夫作, 新潮社, 1991

Mary Lynn Kotz, Harry N. Abrams, 1990

ROBERT RAUSCHENBERG : The Early 1950s

Walter Hopps, Houston Fine Press, 1991

John Elderfield, Harry N. Abrams, 1989

Andy Grundberg, Robert Rosenblum, Harry N. Abrams, 1990

森芳雄[画], 弥生画廊, 1981

パスキン[画], 武田厚編, 岩崎美術社, 1995

アンドリュー・ワイエス [画], 高橋秀治, 村音代編, 丸沼芸術の森, 2016

有元利夫著, 新潮社, 1986

河井寛次郎著, 東峰書房, 1948

野見山暁治著, 河出書房新社, 1978

生野幸吉訳, 白凰社, 1974

篠田節子著, 双葉社, 1996

水島哲雄著, 芸術新聞社, 1988

ガブリエル・バンサン作, ブックローン出版, 1986

M.B.ゴフスタイン作/絵, 谷川俊太郎訳, ジー・シー・プレス, 1986

高野文子著, 白泉社, 1982

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