著者
Fritz Spannagel
出版者
Schaefer Th
出版年
1983年
長橋亮
共通絵画研究室
助手
木材の使い方から家具の内部構造や仕口がとても細かく図解してある。ドイツ語で書かれているが、図を見るだけで十分理解ができる。家具を作る学生は是非一度見てみてほしい。
上村卓大
彫刻学科研究室
助手
アメリカのマンガ評論家であり実作者でもあるスコット・マクラウドが書(描)いたマンガ論。マンガ論と題しているがこの本で扱われる題材は幅広く、古代美術からコンセプチュアル・アートまでを網羅するぐらいのトピックが、「見る」ことのメカニズム(マンガの表現論)を通じて一挙に描かれている。なおかつ、この本がすごいのは、そんな多岐にわたる問題を、一読するだけで分かった気にさせられてしまうところである。
本庄美千代
美術館・図書館
本書は、イギリスの江戸美術史研究家タイモン・スクリーチが18世紀後半の時代に焦点を当てた「科学的凝視」をめぐる江戸の視覚概念について、独自の視点で解き明かした研究書である。長崎のオランダ商館を通してもたらされた洋学や視覚装置は江戸の人々の科学と凝視の概念にどのような影響を与えたか。
西洋の実験機械装置、望遠鏡、顕微鏡、覗きからくりなどの見えないものを見る視覚装置は江戸の人々の心と目を虜にした。西洋の科学的凝視が江戸の視覚文化に精神的な新概念を生み出したとする美術史論。