2014年6月2日(月)-7月26日(土)
民俗資料室ギャラリー展示(18) デザインの原像としての民具Ⅱ
竹が生み出すかたち
竹の多様性と民具
民俗 終了
- 会期
- 2014年6月2日(月)-7月26日(土)
- 時間
- 10:00~17:00
- 休館日
日曜日・祝日(ただし、10月26日(日)・11月3日(月・祝日)は特別開室)
- 入館料
無料
- 会場
武蔵野美術大学 美術館・図書館 民俗資料室ギャラリー(13号館2階)
- 主催
武蔵野美術大学 美術館・図書館
- 監修
板東孝明(武蔵野美術大学 基礎デザイン学科教授)
お問い合わせ
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武蔵野美術大学 美術館・図書館 民俗資料室
電話:042-342-6006
Eメール:m-l@musabi.ac.jp
竹の民具シリーズの第2回目は、『竹が生み出すかたち』というテーマで、竹の種類から民具を見つめ直そうと企画した。当資料室収蔵の3,000点にのぼる竹の民具のなかで、笹類、竹類、バンブー類それぞれから7種類の竹による民具を選んで紹介する。
昨年秋に開催した第1回『竹を編んだかたち』展では、竹の代表的な編み方を面、縁、底の3つに分けて、それらの典型的な民具を展示した。2回とも、展示シリーズ名を『デザインの原像としての民具』としたのは、歴史的資料を民俗学のみならず、「デザイン学 *」 の視点から再評価することを試みたからだ。竹の民具を過去の工芸品としてではなく、今日の工業製品が見失った、手から生まれ出てくるかたち、その呪的な霊性、身体性、生命観を孕んだ「デザインの原像」として捉えなおすのである。
日本に古くから自生してきた笹類、大陸や南方から渡ってきた竹類やバンブー類の特長が、民具の使われ方、編み目やかたち、印象に息づいている。日本の風土が育み、この国の文化の基層をなす役割を果たしてきたデザイン。竹という植物が人の手を介して生み出してきたかたちの源泉に手を伸ばして触れていきたい。
*「デザイン学(モルフォポイエーシス)」は本学名誉教授 向井周太郎が提唱