2013年9月17日(火)-11月16日(土)
民俗資料室ギャラリー展示(17) デザインの原像としての民具Ⅰ
竹を編んだかたち
民俗 終了
- 会期
- 2013年9月17日(火)-11月16日(土)
- 時間
- 10:00~17:00
- 休館日
日曜日・祝日(ただし、9月23日(月)、10月27日(日)は特別開室)
- 入館料
無料
- 会場
武蔵野美術大学 美術館・図書館 民俗資料室ギャラリー(13号館2階)
- 主催
武蔵野美術大学 美術館・図書館
- 協力
工藤員功(本学芸術文化学科非常勤講師) 橋口博幸(本学建築学科非常勤講師)
- 監修
板東孝明(武蔵野美術大学 基礎デザイン学科教授)
お問い合わせ
お問い合わせフォームからお送りいただくか、下記までお問い合わせください。
武蔵野美術大学 美術館・図書館 民俗資料室
電話:042-342-6006
Eメール:m-l@musabi.ac.jp
私たちは近代以降の生活具のかたちにデザインという概念を見つけようとしがちだが、本来その本質は民具にひそんでいる、といってもいいのではないか。しかしながら、私たちは次世代へのヴィジョンとしてデザインに活用できる知恵を,民具から直接吸収できていない。そこで,民俗学の視点からだけでなく、デザイン学*の視点から民具を見つめ直すという意味において、本展示シリーズ名に「デザインの原像としての民具」(traditional artifacts as archetype of design)というタイトルをつけた。「竹を編んだかたち」(forms as woven bamboo)の「かたち」には「かた」=形、型、象など、「ち」=知、土、雷など、読み方に潜在する形象と生命の両義性、つまり工業製品でなく、体温をもつ生のかたちの意味をこめた。また、編む、という動詞の派生形「編みだす」はなにかを創造することであり、過去への視点をこえて、新たなものを「生成」をするという能動的な世界観が「編み目」に含まれていることを示している。
第1回の企画展として、「竹を編んだかたち」として、代表的な竹の編み方を面、縁、底の3つに分けて取り上げ、それらに典型的な民具を当資料室所蔵資料のなかから紹介する。
*「デザイン学(モルフォポイエーシス)」は本学名誉教授 向井周太郎が提唱