美術館では、昨年に続きムサビ・キッズプログラム「親子鑑賞会2019」(10月2日「美術を楽しむ日」記念)を開催しました。
大学近隣の小学校に通う小学4〜6年生と、保護者の方々が一緒に美術作品を楽しむという内容で、昨年に続いての参加の方、弟妹も一緒にいらした方、家族全員で参加の方もいました。武蔵野美術大学校友会(四美大アラムナイ)との共催で開催しました。今回は開催中の「スタシス・エイドリゲヴィチウス:イメージ——記憶の表象」をスタッフによる案内でワークシートを使いながら親子で一緒に鑑賞した後に、椅子ギャラリーに行って様々な椅子の座り心地を体験しました。
始めにスタシス展の会場入り口で美術館での約束をお話し、みんなで順番に回りました。ワークシートにあるスタシスの自画像の作品を探しながら、スタシスという作家について一緒に学びました。兵役の経験もあるスタシスの作品はダークなものもありますが、それでも熱心に鑑賞していただけました。
全員で展覧会場を一巡した後は、それぞれの親子チームで自由に会場を歩き回って、顔が描かれたたくさんの作品の中から自分自身や友達、家族と何か共通点があるものを探してもらいました。中には、オリの中に入れられた顔が描かれた作品を見て、「お父さんに怒られた時の自分」と表現してくれた小学生もいました。
その後、椅子ギャラリーでは、所蔵作品に触れて実際に使うという美術館では珍しい体験をしてもらいました。秘密基地のような感じで包み込まれる球型の椅子の「グローブ」が今回も大人気でした。色も素材も違う椅子に実際に座って、「全然違う!」と驚く小学生もいました。
またムサビ美術館に遊びに来てください!
*四美大アラムナイ:武蔵野美術大学、女子美術大学、多摩美術大学、東京造形大学の校友会・同窓会連合の愛称です。
四美大アラムナイが提唱し、2018年から10月2日が「美術を楽しむ日」の記念日になりました。