2021年11月29日(月)-12月21日(火)
牧野良三——舞台美術における伝達と表現
美術館 終了
※予約不要でご入館いただけます
会期変更:2021年10月18日(月)〜11月13日(土) → 2021年11月29日(月)〜12月21日(火)
本展は、長年にわたって多くの舞台美術のデザインや商業施設・テーマパークの開発・デザイン設計を行ってきた本学教授牧野良三の自選展です。舞台美術や演出空間における視覚環境の可能性を追求してきた牧野が、本展にて提示しようとするのは、「舞台形式が異なる時、どのように情報の差異を伝え表現するのか」ということです。
今回は、牧野が携わってきた舞台美術の仕事のうち、歌劇である「オペラ」と、より音楽に焦点を当てた演奏会形式の「オペラ コンチェルタンテ」という二つの形式で上演された演目の資料を比較することで、舞台美術の役割とは何なのかを改めて考える機会といたします。
- 会期
- 2021年11月29日(月)-12月21日(火)
- 時間
- 10:00-18:00 (土・日曜日は10:00-17:00)
- 休館日
水曜日
- 入館料
無料
- 会場
武蔵野美術大学 美術館展示室4・5
- 主催
武蔵野美術大学 美術館・図書館
- 協力
武蔵野美術大学通信教育課程研究室
※新型コロナウイルス感染症の今後の拡大状況に応じて会期等が変更になる場合があります。
上演作品の歴史的地理的背景や、登場人物の心情を、観客がイメージとして共有できるように視覚環境としてつくり出すことが舞台美術の大きな仕事と言えます。つまり、演劇が持つ情景を掬い上げ、テーマが要求する状況を的確に捉え、それを舞台に落とし込むことです。そしてそれは、俳優と演奏者そして観客が夢想する「場」のイメージとなります。
今回は、牧野が実際に携わってきた舞台美術の仕事のうち、歌劇である「オペラ」と、より音楽に焦点を当てた演奏会形式の「オペラ コンチェルタンテ」という二つの形式で上演された演目の資料を比較してみます。オペラが演ぜられるに必要な情報と、オペラコンチェルタンテで望まれるものを掴み、どのように観客に示したのか。牧野が携わり、つくり上げてきた舞台美術のデザイン画や設定資料の数々を展示し、舞台美術の役割とは何なのかを改めて考える機会といたします。
見どころ
出品作家紹介
牧野良三(まきの りょうぞう)
武蔵野美術大学 造形学部通信教育課程工芸工業デザイン学科教授
1951年新潟県に生まれる。
武蔵野美術大学 造形学部芸能デザイン学科を卒業後、三林舞台美術研究所にてオペラ・バレエ等の舞台美術の設計を担当する。
独立後は数多くの舞台美術やイベント等のステージデザインを手がける。また商業施設やテーマパークの開発・設計に携わる。
主な業績
[舞台美術]
・1992年よりオペラコンチェルタンテ(指揮:大野和士、演奏:東京フィルハーモニー交響楽団)の25作品の舞台美術を任される。
・1995年 オペラコンチェルタンテにて文化庁芸術祭大賞(作品賞 美術担当)を受賞。
[イベント、テーマパーク]
・六甲ワンダーワールド ウィザードパレス(プランニング、デザイン)
・ロッテワールド(デザイン、アートディレクション)
・東京モーターショー日産ブース(プランニング、デザイン)
・2002年 ディスプレイ産業大賞(経済産業大臣賞)受賞(日産ブースデザイン)
出品作品
本展出品作品を舞台形式ごとに解説いたします。