line
main images
book
#023

縞のミステリー

著者
竹原あき子

出版者
光人社

出版年
2011年

 

表紙画像は紀伊国屋書店BookWebのものを使用しています。

森山明子

森山明子
デザイン情報学科研究室

デザインの現在を理解するのに人類の歴史とともにある文様を知る

縞は織物の基本文様である。その縞をめぐる現地踏査と歴史書を渉猟する著者の旅は、アジア諸国、ヨーロッパ、アフリカ、イスラム世界へと及ぶ。
言語と同等の記号としても機能した縞は実にミステリアス、産業と意匠と歴史の扉をひらく鍵であることが実感できる。

book
#022

反哲学入門

著者
木田 元

出版者
新潮社

出版年
2010年

 

表紙画像は紀伊国屋書店BookWebのものを使用しています。

森山明子

森山明子
デザイン情報学科研究室

世界の像がすっきり、つくる意欲が湧きます。

ニーチェに始まる西洋の「反哲学」を語るのに、ギリシャ哲学とキリスト教の教理にさかのぼる。そうした思想は美術をも支配してきた。
日本人にとって西洋哲学がわかりにくいのはなぜなのか。その答えがこの新書にある。眼鏡をかけた途端に世界がよく見える。それに近い感動が得られそうな一冊。

book
#021

忘却の整理学

著者
外山滋比古

出版者
筑摩書房

出版年
2009年

 

表紙画像は紀伊国屋書店BookWebのものを使用しています。

髙市美千佳

髙市美千佳
言語文化研究室

創造的仕事をする人必見 ―忘れるって大事なこと!

この本の著者は有名な英文学者で、エッセイストでもあり、多くのベストセラーを生み出している。
情報が溢れる現代社会で、情報で頭を満杯にすると、頭は働かなくなる。「創造的思考が最も人間的であり、独創の土壌となるのが忘却・・・」つまり、「頭を休めて、からっぽにすることだ」と著者は言う。覚えるだけがすべてではない。最近の話題作「断捨離」の概念に似ている。ゴミは捨てて、次に入ってくるものに隙間を。