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book
#060

現代の美術(別巻)現代美術の思想

現代の美術(別巻)現代美術の思想

著者
ケネス・クラーク、クレメント・グリーンバーグ、 高階秀爾、中原佑介、他

出版者
講談社

出版年
1972年

 
尾長良範

尾長良範
日本画学科研究室

70年代の美術

現代の美術(講談社)の全集の別巻で70年代美術の重要な文献が載っている。全集の方もあまり日本では紹介されていなかった作品が載っていて影響を受けたが、この別巻現代美術の思想では表現について論理的に考えることの重要性を強く意識させられた。時代性はあると思うが現代に於いても有効な問いがあると思う。

book
#059

ものぐさ精神分析

ものぐさ精神分析

著者
岸田秀

出版者
青土社

出版年
1978年

 
尾長良範

尾長良範
日本画学科研究室

自己と向合うときに。

精神分析というとかなり難しい内容を想像するが著者の個人的な思考から様々な事柄を考え書かれていて読み易い。「日本近代を精神分析する」という章では個人と社会、日本と世界の関係を考えるとき非常に新鮮な視点を与えてくれた。眼の神殿と併せて読むと日本近代の美術の問題として意識することが多くあるように感じる。

book
#058

眼の神殿 : 「美術」受容史ノート

著者
北澤憲昭

出版者
美術出版社

出版年
1989年

 

表紙画像は紀伊国屋書店BookWebのものを使用しています。

尾長良範

尾長良範
日本画学科研究室

ファイン系学生必読

日本近代における美術概念を受容する過程を高橋由一の「螺旋展画閣」構想を通して書かれている。「美術」という語が翻訳により造られたことや、「日本画」の創出など明治期期の「美術」の制度化が資本主義の形成や思想、近代国民国家の創出などとの関わりのなかで行なわれたことが理解でき、こんにちの美術を思考する上でも手掛かりを得られるように感じる。