2020年10月26日(月)-12月19日(土)
民俗資料室ギャラリー展示 28
紙・木・藁にみる祈りの造形
民俗 終了
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民俗資料室所蔵の自然素材で作られた祈りに関する民俗資料約100点の展示と合わせて、お祝い事の熨斗を飾る水引体験セット(お持ち帰り用のパンフレットと水引)も設置いたします。こうした縁起物は近年、住環境の変化に伴い、飾られることも珍しくなり、また、過去に作られたものは役割を終えるとお焚き上げなどで自然に還されたため、実物を目にすることが少なくなりました。本展は、先人たちが自然素材を使って工夫しながら生み出した奉納物の造形美や、手作りの独特の温もりを感じ取り、暮らしを彩ってきた祈りの造形に触れる機会となります。
- 会期
- 2020年10月26日(月)-12月19日(土)
- 時間
- 10:00-17:00
- 休館日
日曜日
- 入館料
無料
- 会場
武蔵野美術大学13号館2階 民俗資料室ギャラリー
- 主催
武蔵野美術大学 美術館・図書館
※新型コロナウイルス感染症の今後の拡大状況に応じて会期が変更となる場合があります。
お問い合わせ
お問い合わせフォームからお送りいただくか、下記までお問い合わせください。
武蔵野美術大学 美術館・図書館 民俗資料室
電話:042-342-6006
Eメール:m-l@musabi.ac.jp
見どころ
日本では古くから季節の儀礼や祝事に合わせて、その時々に手に入る自然素材を使って神仏に祈りを捧げるための奉納物が作られてきました。紙や木、藁などは身近にある手に入りやすいありふれた素材ですが、うまく組み合わせることで作り手はそれぞれの祈りに合わせた造形物を作り出してきました。
例えば年明けの正月には、新年がいい年になることを願って年神さまを家に招き入れるために、門松やしめ飾りが飾られます。そして元日から松飾りを片付けるまでの期間である「松の内」が終わって年神さまが帰るのに合わせて、小正月に「どんど焼き」などのお焚き上げでこうした飾りは焼かれます。他の行事でも春の雛祭りにつながる流し雛、夏の盆棚、秋の酉の市の熊手などが生活の四季を彩ってきました。
特別な日に神仏を迎えては送り出すという繰り返される営みに沿って、役割を終えた祈りの造形物も時期が来ると自然に還すというのは、多くの神仏に祈りを捧げる日本文化ならではの形です。住まいや生活習慣の変化に伴い、今では祈りの造形物が作られることも少なくなり、また、現存する過去の奉納物は限られるため、実物を見られる機会は減りました。本展は、これら祈りに関する民俗資料を通して先人たちの暮らしを捉え直します。