出版者
武蔵野美術大学 美術館・図書館
出版年
2013年
小林昭世
基礎デザイン学科研究室
本書は、2013年9月より武蔵野美術大学美術館で開催されている「向井周太郎 世界プロセスとしての身振り」展の図録だが、展示作品ばかりでなく、多くの論考と資料を収録している。図像をスプリングボードにしたこの作品の目的の一つが、見る人が思考や想像を活性化させることであるように、この図録もこれをもとに、読む人が思考や批評、想像の跳躍ができることを意図して編集されている。
星野曜
共通デザイン研究室
助手
独特の進化を遂げた日本の甲冑。工芸品としての見方はもちろんのこと、プロダクトデザイン的視点で見るとまた新しい発見がある。実際に使用するために大量生産された室町後期ごろの甲冑には、生産コストを重視したものから実用性を重視のものまで、あるいは装飾性を重視したものなど、様々な価値観のぶつかり合いを見ることができる。工デの学生にオススメな一冊。
吉松遼平
版画研究室
助手
政治的局面において、今の日本は何故こんなにも米国からの圧力に弱く、また多くの政治家たちは米国に対し媚びへつらうような態度をとり続けるのか。本書はそのような日本の現況(仕組み)を、戦後の対米外交の内側を分析することによって明らかにしている。
政治や歴史問題についてあまり関心のなかった私であるが、自分の暮らす日本という社会について、考えさせられるきっかけとなった一冊である。