表紙画像は紀伊国屋書店BookWebのものを使用しています。
古賀祐馬
美術館・図書館
例えば、かぎ十字(スワスティカ)を目にした時、多くの人が条件反射的に負の印象を抱くことだろう。シンボルに対する強いイメージがあるからだ。しかしそのイメージは、果たして本来それが持つ意味に即しているだろうか。本書では770のシンボルをとり挙げ、その意味と由来を美しい図版と共に解説している。シンボルは多くの美術作品の中にも見られるが、その意味について詳しくなることでより深い作品考察が出来るかも知れない。
制作者
ヴィム・ヴェンダース
制作年
2012年
内田阿紗子
芸術文化学科研究室
助手
天才舞踊家ピナ・バウシュと、ヴッパタール舞踊団のダンサーがおくる舞台芸術を映像化した作品。ピナは舞台芸術ばかりか、芸術表現一般で重要な作家の一人である。これまでの舞踊の伝統や常識を覆し、圧倒的な世界観で観るものを魅了する。この作品は、身体表現と舞台美術、声や音楽などすべてを使って観客を巻き込み作品を創造し続けたピナ・バウシュの、生涯にわたる挑戦を描いている。すべての人に体感してもらいたい。
遠藤竜太
版画研究室
この本は1950年に出版されて以来、世界中でもっとも読まれている美術の入門書。美術作品とその作り手に対する著者の愛情を感じながら、多くの図版とわかりやすい文章でやさしく美術史を学ぶことができる名著である。
すでに古典と言われる本だが、これから新しい美術を創造する学生にこそ読んで欲しい。
今回推薦するポケット版は手にした感触も堅苦しく無く、息抜きの読書にも適していると思う。