著者
SNA研究室(編)
出版者
株式会社世界文庫
矢野麻理子
美術館・図書館
限られたスペースに情報が凝縮された新聞広告は、世相や流行をひと目で見ることができて楽しいものだ。この雑誌には、新聞掲載の広告が業界別にまとめられている。新聞の縮刷版と同じように毎月発行されているので、あなたが生まれた年月の号を調べてみるのも一興。白黒印刷で決して華やかな誌面ではないが、広告デザインの参考資料の一つとしておすすめ。本学の図書館には昭和36年の創刊号から最新号まで揃っている。
著者
新島実(監修)
出版者
武蔵野美術大学 美術館・図書館
出版年
2013年
西村碧
美術館・図書館
図録篇、論文篇、年表の三点からなるこのカタログは、伝統様式と国際様式という二つの形式を切り口として、タイポグラフィの歴史を概観できるように編まれている。図録篇は二つの様式を左右見開きで比較しつつ、時代と共に変化してきたそのあり方を年代順に辿る事ができる。また付録の年表を参照すれば、通史的記述では掬いきれない諸相――即ち国、人物、印刷所、出版社といった観点――からタイポグラフィの歴史に多角的な検討を加える事も可能となる。論文篇には、図録篇に掲載された書物とその制作者を巡る踏込んだ論考を収めており、タイポグラフィの実践とその理論を学ぶ者に貴重な視座を与えてくれる。
著者
Dash Snow(写真)、Blair Hansen/Gavin McInnes/Glenn O'Brien(著)
出版者
Buchhandlung Walter König
出版年
2013年
古賀祐馬
美術館・図書館
「バスキアの再来」と称され、27歳の若さでこの世を去ったダッシュ・スノウ。2000年代ニューヨークのアートシーンを代表する一人である彼が世界に示したのは、性・ドラッグ・暴力のフィルターを通した日常。それは時に無垢であり、時に日和見な世への警告のようでもある。その人生の短さゆえ、“駆け抜けた”という表現をされがちだが、彼が遺した作品からは、痛々しいまでの“意志”が感じられる。