相澤和広
芸術文化学科研究室
助手
「サウンドアートとは何か?」サウンドアートという曖昧なジャンルについて、音楽や美術を手掛かりに様々な視点から探っていく書籍。日本ではあまり知られていないアーティストから著名なアーティストまで、幅広く作品を分析し、サウンドアートの多様な表現についてわかりやすく解説している。なかでもpart4のバイオグラフィは必見。サウンドアートの「これまで」と「これから」に触れられる数少ない一冊である。
著者
司馬遼太郎
出版者
新潮社
出版年
1973年
星野曜
共通デザイン研究室
助手
何をやるにしても、第一に陽気なこと。人を惹きつけて大仕事にとりかかり、事を成す人物像が描かれている物語で楽しく読める。どういう立場に立つとしても、自分を取り巻く環境を明るく変えていく力はいかに生まれるのか。ときどき読みたくなる本。
著者
宇江敏勝文
出版者
求龍堂
出版年
1990年
猪又正弥
美術館・図書館
この文章を書いている時から遡ること22年前に刊行された本である。紀州の廃校になった木造校舎とそこにあった人々の時間が写真を通して淡々と語られている。かつて存在した「義務教育免除地」についても語られている。今は野に帰ってしまい、校舎そのものを見ることができないかもしれない。本に載せられている廃校で学んでいた生徒の文集を読みながら、今を思いつつ静かにページを捲ることを受け入れてくれる本だと思う。