2018年11月1日(木)
「和語表記による和様刊本の源流」展 開催記念 能楽公演
能「船弁慶」/ 居囃子「三井寺」
図書館 終了
「和語表記による和様刊本の源流」展 開催記念講演会のプログラムとして、能楽公演を開催いたします。
- 会期
- 2018年11月1日(木)
- 時間
- 17:20-18:40
- 入館料
無料
- 会場
武蔵野美術大学 図書館1階大階段
- 出演者
林 宗一郎 林 彩子 有松遼一 茂山逸平 竹市学 飯田清一 亀井広忠 林 雄一郎
- 参加方法
入場無料/先着順(予約不要)/直接会場へお越しください
- 対象
どなたでもご観覧いただけます
- 主催
武蔵野美術大学 美術館・図書館
武蔵野美術大学造形研究センター「日本近世における文字印刷文化の総合的研究」では、嵯峨本謡本「三井寺」の復元に取り組みました。
同プロジェクトの研究成果発表の場である「和語表記による和様刊本の源流」展の開催を記念し、復元した居囃子の演目『三井寺』と能『船弁慶』を、観世流能楽師・林宗一郎氏一座が本学図書館で演じます。
能「船弁慶」あらすじ
兄頼朝と不和になり、西国へ落ち延びる身となった源義経・弁慶たちは摂津国大物浦に至る。
義経の愛妾・静御前も供に加わっていたが、弁慶は時節柄相応しくないと考え、静を都へ帰すよう義経に進言する。静は義経との別れを悲しみ、一行の前途を祝して舞を舞うと、出発してゆく一行を涙ながらに見送るのであった。船に乗った一行が沖へと出てゆくと、暴風が吹き荒れただならぬ雰囲気となる。やがて、平家一門の亡霊が海上に現れ、中にも平知盛が一行に襲いかかろうとするが、弁慶の懸命の祈りによって撃退し、難を逃れるのであった
居囃子「三井寺」あらすじ
行方知れずになったわが子を恋い慕うあまり、物狂いとなった母親。志賀の山をこえ、琵琶湖のほとりへ来てみれば、赤い夕陽が水面を照らし、比叡の霊山を映し出す時刻。夢のお告げ通り、彼女は月夜の三井寺に辿り着いたのだった。
月光の下、鐘を撞く女。無明の眠りを覚ますような、澄んだ鐘の響き。諸行無常を体現する、幽妙なその音色。深遠な仏の教えを呼び起こす、三井寺の鐘の音なのであった。
出演者プロフィール
林 宗一郎(観世流能楽師)
京観世五軒家、林家の十四代当主。
1979年京都市生まれ。
3歳で鞍馬天狗の花見役にて初舞台。
父 十三世林喜右衛門、及び二十六世観世宗家 観世清和に師事。
京都を拠点に活動する。
また歌舞伎俳優・市川海老蔵特別公演「源氏物語」「古典への誘い」ほかに出演し、日本の古典芸能の魅力を世界に伝えることを志している。
2013年 能楽自主企画公演「宗一郎の会」を発足
2014年 京都市芸術文化特別奨励者認定
2017年 岡山ゆかりの幻の能「吉備津宮」を復曲上演する
同年、日本・マレーシア国交樹立60周年記念公演「船弁慶」、ジャパン・ソサエティ・ニューヨーク創立110周年記念公演・ワールドプレミア「利休 江の浦」に出演するなど、活動の場を海外に広げている。
見どころ
出品作家紹介
能「船弁慶」 | ||
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シテ | 静御前/平知盛の怨霊 | 林 宗一郎 (はやし そういちろう) |
子方 | 源義経 | 林 彩子 (はやし あやこ) |
ワキ | 弁慶 | 有松 遼一 (ありまつ りょういち) |
アイ | 船頭 | 茂山逸平 (しげやま いっぺい) |
笛 | 竹市 学 (たけいち まなぶ) | |
小鼓 | 飯田 清一 (いいだ せいいち) | |
大鼓 | 亀井 弘忠 (かめい ひろただ) | |
太鼓 | 林 雄一郎 (はやし ゆういちろう) | |
後見 | 鵜澤 光 (うざわ ひかる) | |
後見 | 木下千慧 (じゅげ ちさと) | |
地謡 | 坂口貴信 (さかぐち たかのぶ) | |
地謡 | 谷本健吾 (たにもと けんご) | |
地謡 | 川口晃平 (かわぐち こうへい) | |
地謡 | 観世三郎太 (かんぜ さぶろうた) |
居囃子「三井寺」 | ||
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シテ | 狂女 | 林 宗一郎 |
笛 | 竹市 学 | |
小鼓 | 飯田 清一 | |
大鼓 | 亀井 弘忠 | |
太鼓 | 林 雄一郎 | |
地謡 | 坂口貴信 | |
地謡 | 谷本健吾 | |
地謡 | 川口晃平 |