小幡正敏
教養文化・学芸員課程研究室
標題になってる有名なやつもいいけど、学校の授業で絶対に取り上げられないやつも、ぜひ読んでみて。
なかでも、『かのように』。明治45年1月、鴎外はこれを世に問うた。元陸軍省医務局長森林太郎がこんなのを書いて大丈夫だったのもすごい。「大逆事件」(いわゆる天皇暗殺計画)からまだ日も浅いのに…
著者
ジョゼフ・ベディエ(編)、佐藤輝夫(訳)
出版者
岩波書店
出版年
1953年
小幡正敏
教養文化・学芸員課程研究室
西洋ではかつて情熱的な恋愛は「心の病」と思われていた。ところが中世のある時期、それはかけがえのない「美しいもの」へと変貌する。
ケルト伝説にもとづくこの物語は、そんな不可思議としかいいようのない価値転換を鮮やかに示してくれる。
大昔の話だけれど、「だまされた」と思って読んでみて。「うそ」のように面白いから。
三代純平
言語文化研究室
クレオールとは、複数の言語が出合い生まれた新しい言語である。狭義では、フランス海外県、カリブ海のマルティニークにおいて話されるフランス語とアフリカ地域の言語との間に生まれた言葉のことを指す。しかし、それは、単に新しい言語なのではない。クレオール性(クレオリテ)は、多様で動的な新しい言語のあり方を示しているのである。クレオール文学の旗手・マリーズ・コンデが語る真のクレオールの意味とその可能性。