制作者
ジャン・コクトー
制作年
1949年
久保田 桂子
美術館・図書館
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ギリシャ神話のオルフェウスとエウリディーケの物語をモチーフにした本作は、コクトー自身が描いた線描画のタイトルから始まる。詩人のオルフェはカフェで“王女”と呼ばれる謎めいた女性と出会い、やがて生と死の狭間の世界へと足を踏み入れる。
彫像のように美しい男女、光と影の回廊、鏡の向こうにある死者の世界。詩人であり画家でもあったコクトーが手掛けた映画は、彼独自の美意識と想像力に基づいた美しいシーンに溢れている。
田中正之
造形文化・美学美術史研究室
美術を視覚芸術と呼ぶことがよくあります。確かに美術と視覚は密接に結びつていますが、その関係は、どのように捉えていけばいいのでしょうか。視覚が美術に果たす役割、そして美術が視覚に与える影響、こういった問題が、本書では何人かの論者たちによって論じられています。美術という視点から視覚を考察し、理解するための基本文献といえます。
著者
高階秀爾
出版者
青土社
出版年
1967年、1993年(最新版)
田中正之
造形文化・美学美術史研究室
美術は感性のみで理解されるものではありません。知性と感性をともに働かせながら理解されるべきものです。
では美や美術を、どう知的捉えていけばいいのか。この本を読めばすぐに理解できます。これまで、どんな思索家たちがどのように美術を知的に捉えてきたのか、それがこれ以上はないほどに明快に語られています。